城下町で心が崩壊
「そらぁ!受け取りな!君たちのそのバッチは王の直属の兵の印だね?これからもよろしく頼む。これは、黒鳥のたまごをゆでたものだ。うちの黒鳥が今日はなぜかたくさん卵を落としててね。売れ残りそうだからプレゼントするよ」
「「「「ありがとうございます」」」」
フウガたちは商店街?に来ていた。そして、食べ物を見ていたときに、店主から黒い卵から作ったゆでたまごをもらった。フウガたちはさっきマドバさんにもらったバッチを付けていた。アストランド王国のバッチは白の中に三つの黒い点があるもので、町民たちはいつも兵士たちに敬意を払っている。
(城下町の人はみんな優しいな。人当たりがいいし、空気がとてもきれいに感じる)
「さっそく、そこらへんに座って食べようぜ!」
「そうしようよ、ほら!あそこにちょっとした広場らしいところがあるよ」
フウガたちは石でできた長い腰かけに座った
「なあタケル、俺たちのバッチってすごいな」
「そうだな、お金と一緒にもらって付けたけど、まさか卵をもらうとは思っていなかったぜ」
「んだの、したば食うが」
「ぼく、少し小腹がすいてたからちょうどよかったよ」
フウガたちはゆでたまごにかぶりつく
「むほ、うめぇの、黄身まで黒いさげ、にげどおもったば、ちんとばりしょっぺっけの」
「うん、うまいな。タケル、次はどこ行く?」
「ん~川とか見てみたいなぁ。タイシと、ユミズはどこ行きたい?」
「「ん~~」」
皆で悩んでるとフウガたちと同じバッチを付けた男たちが、4人、前に立ちはだかった。
「君たちに少し話があるんだが。今いいかい?」
トーンが明るくつるつるの声で話しかけてくる
(おっと、結構イケイケグループのやつだぞ。いわゆる陽キャという青春の覇者だ。時間ならまだだいぶあるが、みんなはどうだろ)
「みんなどうする?俺的に時間がたくさんあるから話に付き合ってもいいが」
「「「そうだな(んだの)」」」
「じゃあ、まず自己紹介なんだけど、ぼくは、シンジ、そして隣からミナト、アラン、ユウトだ」
(ほうほう、超にこやかですね、そして、みんなイケメン、みんなバランスのいい体格。負けたな。ハハ)
そしてタケルが返す、
「俺たちは、俺から順に、タケル、フウガ、ユミズ、タイシだ。よろしくな」
続くように
「「「よろしく」」」
「「「「よろしく!!!!!」」」」
(元気がいいな............)
ミナトが話し始める。
「ところでー、話なんだけど............」
にこやかな仮面がイケメンたちから剥がれ落ちる。うわわ、こわいこわい。いま、このわたくし、ユミズは、ナレーターから、リポーターへとチェンジします!!
「君達、あの女子4人に近づかないでくれる?」
声の切れ味は何人も殺してきたような鋭さ
(〈{〔は????何言ってんだこいつ〕}〉)
ここで、悪魔ような顔をしたユウトがしゃべったー!
「いやー、君たちは、あの子たちとは不釣り合いだってことさ」
タケルが、決死の抵抗!!
「釣り合うやつなんかいるわけねーだろ!」
「何を言っているかわからないな、ここにいるだろ?僕たちに決まってる。少なくとも、君たちよりはね、まあ、こんなことを言うまでもないか。こちらがあの子たちに話すきっかけを作れば君たちなんかすぐに捨てられるさ。少し時間をかけてしまったね、もう少し早く終わらせる予定だったが。まあいいか、ハハハ」
フウガたち、いや、俺たちは、こころを、くし刺しにされた......
(わかっていた。知っていた。現実から目を背けていた)
〈あぁ、しってる。そんなこと、初めから知ってんだよ!〉
〔初めでしゃべった家族以外のおんなは、たぶんだどもアスハだ。仲良くなれだなさ...やっぱ、友達はすくねー方がいいあんの。友達増やそうどしねーば、こんげ悲しぐはねーあんがな〕
{結構、僕は話に入るのが苦手、話せるけど、話せないんだよね......少し違うけど、話すのが苦手な人と初めて会ったんだよね。捨てられるのか...うん、悲しいかな}