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ここ何処だば!?、わ誰だ??。  (標準語:ここは何処!?、私は誰??。)

作者: ア煌

私、中野健一、60歳、良い年したジジイです。


今からお話しするのは私の58年前の些細な出来事です、ちなみに今は標準語で話しておりますが、58年前の回想話しは当時のままでお話しいたしますので言葉が解らないと言ってこのお話しを翻訳しないようにお願いします。


****************************************


昭和37年8月、某所


目ぇ覚めだ、見だ事もね天井だ!。


周りさ人いだ!。


男の人

「健一、起きだがっ。」


女の人

「健一、大丈夫だが?。」


白い服ば着た女の人

「お父さんお母さん、麻酔覚めですぐだはんで、少し休ませてげ。」


男の人

「あ!、んだなぁ。」


周りの人はわの事ば「けんいち」って呼んでるばって「けんいち」って誰だば?。


女の人

「健一、便所大丈夫だが?。」


「便所って?。」


女の人

「便所って、シッコとかしねくていんだか?。」


「・・・・解がね?。」


女の人

「解がねって、シッコさねば漏らすべ?。」


「んだのが!?。」


女の人

「したくなったら知らせへ。」


「わがだ。」


なんぼがすてから暗ぐなった。


さっぎとつがる白い服ば着た女の人

「健一君、晩御飯だやぁ、ちゃんと食いへ。」


「晩御飯って何だんず?。」


女の人

「なんだがわがねばって、美味しいべな。」


何だがわがねの食わねばまいねんだべが?。


女の人

「らぁ、スプーン持って食いへ。」


「スプーンって何だば。」


女の人

「なぁ、さっぎからおがしばって何したば?。」


「わがねっ。」


女の人

「いいはんで、食いへじゃ。」


「わがたっ。」


晩御飯ば食い終わり少ししでがら腹がら何が出そだ!?。


「何が出そだんだばって?。」


女の人

「んだば、便所さあべ。」


便所さ行ぐ、わ。


女の人

「どっちでんだば?。」


けつさ手やる、わ。


女の人

「んこだな、んだば、あっちさ入って、せ。」


どぉすんだべ?。


「どっすんず?。」


女の人

「なぁ、便所もわがねんだな?。」


「わがねぇ。」


女の人

「まいねな~、んだば、ズボン下げでしゃがみへ。」


言われでズボンば下げる、わ、んで、しゃがんだ。


じょ~~~~、ブリブリっ。


いっぺ出だ!!。


****************************************


なんぼがしでここば出で「え」さ帰るんだど。


白い服ば着た女の人だち

「健一君、元気でな~。」、「まだ、遊びに来いへ~。」、「おがさんの事ちゃんと聞いてなぁ。」


「うん。」


「え」さ行ぐ。


「え」さ入った、こご知らね、どこだ?。


しばらぐわがね事ばがり続ぐ


だばって、男の人はわの父さんで、女の人はわの母さんだど。


んで、わの名前は中野健一だんだど。


わがねしたじゃ?!。


****************************************


何回が寝でがらだばって、保育所さ行ぐ事さなった!?。


保育所ってなんだべ?。


父さんに連れられてでっけえ建物さ入った、わ、玄関さ上がって違う靴はいだら父さん帰るんだど!!。


「わも帰るっ。」


父さん

「何喋ってらんずや、な、ばげまでここさいるんだはんでな、わがたなっ?。」


「んだが?!。」


わ、保育所さ置いでいがれだじゃ!!。


エプロンしたおばさん

「健一君、2週間ぶりだな~、鼻いだぐねが?。」


「いだぐね。」


エプロンしたおばさん

「んだが、いがったのぉ~。」


「こご、何?。」


エプロンしたおばさん

「わいはっ、なすたの?、前がらこごさ来てらっきゃ。」


「わがねじゃ。」


エプロンしたおばさn

「なしたべのぉ~?、ま、部屋さ行くべ。」


「うん。」


わは前にもこごさ来てだみたいだばって、おべでねんだいな?、だはで、部屋さ入れば知らねのばっかだじゃ??。



わの名前もわがねし、親だって言ってらばってそれもわがねし、病院さ行ぐ前からあっちゃ行ったりこっちゃ行ったりしてだみてだばってわがねし、わぁ誰だんだば!?。


****************************************


と、言う経験が私の58年前のお話しです。


早い話しが2歳の頃に鼻の手術の為に全身麻酔をかけられて、麻酔から覚めたら手術前の記憶が無くなっていました、いわゆる、記憶障害がおきたのです。


その記憶障害の影響か小さい頃の私は常に何かに怯えていました、自分自身に自信が持てなかったのです。


記憶障害について、当時は子供の悪ふざけ程度にしか両親達はみていなかったし、私自身も若い頃は気にもしていなかつたし、徐々に記憶障害があった事も忘れておりました、しかし、年齢が50歳くらいを過ぎたあたりから鼻の手術前の記憶が無い事を再認識しはじめるようになり、今回、ここでお話しをさせていただく機会をいただいた訳でございます。


周りの方々からは「2歳の頃の記憶なんて普通無いよ。」と言われますが、「では、麻酔から覚めた時の記憶ははっきりと覚えているのは何故ですか?。」との私の問いに正確に答えられる人は誰もおりませんでした。


2歳児だからと言って侮ってはいけませんよ、そこの不倫中の奥さん、旦那様が仕事中なのを良い事に家にセフレを呼んでお子様の前でイチャイチャしてて大丈夫ですか?、お子様が見ておりますよ!。


では、これにて。


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