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5話

「妹さんと見てたってことは兄妹揃ってアニメ好きなんだね!いいなぁ!私一人っ子だから兄弟って憧れてたんだ!他には何見てたの!?」

俺のついた嘘を全く疑わず、ご褒美を貰った子供のようにキラキラと目を輝かせそう一気に言う白石。

「か『怪物ウォーズ』とか」

勢いに押され小さい頃見てたアニメのタイトルを出す。

「怪物ウォーズ!小さくデフォルトされ怪獣化した戦国武将たちが領地を奪い合うアニメだよね!あれも見てたなぁ!ゲームも大ヒットしてすごく話題になったよね!今は『怪物ウォーズ!目指せ世界統一』ってシリーズやってるよね!」

「え?あれまだやってるのか?」

「え?知らないの?ゲームと一緒に今でも続いてるよ」

以外な返答でつい会話がはずむ。

「へぇ、小さい頃しか見てなかったし、ゲームも結局買って貰えなかったから全然知らなかった」

「そうなんだ……。かく言う私もゲームはおばあちゃんに買って貰って親から隠れてやってたけどね」

さっきまでキラキラと輝いていた目がシュンと暗くなり、声のトーンも小さくなる。

「どうした?」

ってなんで俺はこんなに踏み込んでるんだよ。

他人とはできるだけ距離を置こうとしてたはずなのに。

「うーん、同じ趣味持ってる高島くんになら話していいかな」

嫌な予感がする……。

さすがにこれ以上は踏み込んではいけない。

どうにか会話の流れを変えようと頭を回すが、白石の申し出の方が早かった。

「お願い!学校に持ってきたフィギュアをしばらく預かってて欲しいの!」


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