2部16話
終わったはずだった初恋。
でも、秀介くんは再び私の前へと現れた。
もう一度、彼と一緒に遊びたい。
彼と一緒に出かけたい。
でも、今の私にできるのだろうか?
髪はボサボサ、顔はニキビだらけ。顔は何かに憑かれたように暗い顔をして部屋に閉じこもっている。
こんな、こんな私でも、もう一度彼は笑ってくれるだろうか?
あの頃のように笑い合うことはできるだろうか?
彼に会いたい。けど会うのが怖い。私はどうしたらいいんだろう?
それなら会えばいい。
いや、会わない方がいい。
私の脳内会議は賛成と反対で別れていた。
「おねーちゃん、また秀介さんたちが様子見に来るって」
妹の芽衣は秀介くんたちが訪れることを教えてくれる。
いきなり会うのは怖い。
けど、話はしてみたい。
「芽衣」
「何?おねーちゃん」
「秀介くんたちが来たら扉越しでいいから話がしたい」
「!?うん……!うん!いいよ!秀介さんには私から話しておくね!」
1度びっくりしたように目を見開いたが、すぐに涙を目元に貯まりながらも、嬉しそうにする芽衣だった。
秀介くんと会うことに怖さもあるが、1度でいいから話したかった。




