14話
ファミレスに入ると冷房が効いていて外とは比べ物にならないくらい涼しかった。
「いらっしゃいませー」
「わぁ、すごい!ここがファミレス……!」
ファミレスに着くと白石が目をキラキラと輝かせあたりをキョロキョロと見渡していた。
「もしかして、来るの初めてか?」
「うん!」
興奮気味に答える白石。
「そっか、今どき珍しいな」
「そうかな?」
「ああ、俺ん家なんて姉さんが料理作るの面倒な時とかによく来るぞ」
「そうなんだ。うちはママが外食嫌いな人で、全然入ったことないよ」
「友達とは?」
聞いた瞬間はっとした。
こいつ今友達は……。
「ううん全然大丈夫だよ」
と苦笑いしながら答える。
辛いことを思い出させて罪悪感を感じながら、席に案内される。
「ご注文がお決まりでしたら、ボタンを押してください」
そう言って去っていく店員さん。
「まずは注文するか、何食べる?」
「わー!わー!メニューが沢山ある!迷うなぁ!」
すっかり興奮気味の白石。
「あまり時間かけるなよ、勉強する時間が無くなる」
そう、忘れかけているかもしれないが、あくまでメインは勉強である。
「そうだよね。って高島くんは注文しないの?」
勉強道具を出してる俺に白石が疑問の声をあげる。
「俺はもう決まってるからな」
「えっ!?嘘!?メニュー見てないのに!」
「俺はフライドポテトとドリンクバーって決めてるんだ。飯食べて来たし、ちょっと入れるだけでいいかなって思ってな。それに2人で分けられるしな」
「それじゃあ、私も同じのに」
「ダメだ。食べてないんだろ?ポテトだけじゃあ足りないだろ」
「うーん、うーん、悩むなぁ。これも食べたい。けどこれも……」
しばらく悩んでいたがやがて。
「決めた!これにする!」
決定したようだ。
「おー、これはまた意外な……」
白石が頼んだのはハンバーガーのセットだった。
「食べたこと無かったから」
と恥ずかしそうに告げる。
「そっか、注文するぞ」
「うん!」
こうして無事注文し、メニューが届く間勉強をし、届いたあとも食べながらも数時間白石に教えて貰いながら、勉強ををした。




