13話
待ち合わせ場所は駅の中にあるイルカの銅像がいくつか建っており通称イルカ広場。
広場真ん中らへんにあるベンチに座って白石を待っていた。
「遅いな」
腕時計を見ると時刻は1時10分。
ジリジリと照りつける中、汗が額から頬へ流れ地面へと落ちる。
「高島くんごめん……!」
やがてタッタッタッと走る音が聞こえ息を切らしながら白石が走ってきた。
「いや大丈夫だ。何かあったのか?」
「準備に時間かかっちゃって……」
そう言う白石の服装は先程家に来た時とは違って半袖の白いワンピースになっていた。
正直、似合っているが言うのが恥ずかしく顔を背ける。
「まぁ、そのなんだ?とりあえず図書館行こうぜ。いつまでも外にいると干からびてしまう」
「う、うん……。そうだね」
モジモジと髪をいじる白石。
「どうした?」
「その、高島くん……私の服似合ってる?」
上目遣いに聞いてきてちょっとドキッとしてしまった。
「お、おう……。似合ってるぞ」
顔を背けたまま、そう答える。
「よかった」
ニコッと満面の笑みで答える。
その姿についドキッとしてしまった。
「行くぞ」
ドキドキする鼓動を抑えながら、目的地に向かうことを促す。
が、不意に「ギュルル〜」と音が鳴った。
2人で顔を見合わせる。
俺ではない。まさか。
白石の顔が耳まで赤くなるのがわかった。
「もしかして、昼食べてないのか?」
「う……うん……」
顔を下に向け恥ずかしそうに答える。
「場所、ファミレスに変えるか」
「でも……!」
「いいから!腹が減っては戦ができぬって言うだろ」
ニコッと笑いそう言う。
「そうだね。ありがとう高島くん」
白石も笑い返して肯定する。




