3部24話
ワイワイ、ガヤガヤ。
冬休み前のテストが終わり、結果が出る日である。
夏休み前同様に職員室前には生徒が押し寄せていた。
「やったよ、白石っち!高島っち!補習免れた!」
「やった!やった!」
双葉姉妹の順位を見る。確かにギリギリだが、補習を回避できた順位だった。
「2人とも、とりあえずおめでとう」
鏡花が笑顔で双葉姉妹のことを祝福する。
「お前は何位だった?高島」
田中が後ろからひょっこり顔を出し俺に聞いてきた。
「これから確認するところだ」
「お前は委員長に直に勉強教えて貰えていいよな」
「必要ならお前も呼ぶぞ?」
「いや、俺はいいんだ」
たじたじと言った感じに後ずさり拒否する田中。こいつは野球の特待生でこの学校に入ったから勉強は大の苦手だ。授業中もよく居眠りしてるのを見受けられる。
「次は秀介くんの番だよ」
鏡花が俺の順位の確認を促す。
前回は鏡花の宝物のこともあって気合い入れていたが、今回は気楽に臨んでいた。
なので順位は落ちてるだろうと思い、前回からずっと後ろの方から確認していた。
「ないな」
「あれ〜?高島っちまさか〜?」
「あれ〜?」
ニヤニヤとこちらを見て笑う双葉姉妹。
「なんだよ?」
キッと睨む。
「わー!高島っち起こった〜!」
「逃げろ〜!」
上手く他の生徒たちを避け、脱兎のごとく逃げ出す香織と沙織。
うーむ、見つからん。
まさかほんとに補習組になったんじゃあ?
不安になりながら、もっと後ろの方を見ていくか。と思っていると。
「秀介くん、いた」
鏡花に呼び止められた。
「どうした?鏡花」
「いいから来て!」
手を引かれ、鏡花について行く。
「ここから見てみて!」
「これは!?」




