↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
史上最凶の通り魔、異世界に転移す  作者: ウロノロムロ
史上最凶の通り魔、異世界に転移す
7/83

博士の娘

「貴様が俺を改造したというのかっ!?」


魔神化が解け、

すべての話を博士から聞いたタケシは憤怒する。


「すまない、タケシ君っ」


「私は、私は怖くなったのだ……


今度の魔神は今迄の改造魔神とは能力が格段に違う。


その能力に君の闘争本能、

狂(凶)暴性、野性が加われば、

君は究極魔神、いや破壊神にもなれるだろう。


そして君はたった一人でもこの世界を、

いや君が元いた人間世界をも滅ぼすことが出来るだろう。


それを知った時、私は怖くなった。


自分が犯した過ちの重大さに改めて気づいたのだ。


そして私は君を洗脳される前に逃がすことにした……

君を魔王の完全なる手先にさせる訳にはいかなかったからだ……」


タケシは話の続きもそこそこに博士の胸座を掴み上げる。


「貴様がっ、貴様がっ、

俺をあの化け物にしたというのかっ!!」


「俺をもとに戻せっ、もとの人間に戻せっ!!」


「……残念ながら……それは不可能だ……」


タケシは博士の言葉に逆上し、博士の首を締める。


改造されたタケシの力で首を締め上げれば、

死に至るのはあっという間の出来事であった。


タケシに首を締められグッタリとする博士、

もはや息はなかった。

タケシが首から手を離すと

音を立てて床に落ちる博士の亡骸。


それでもなおやり場のない憤りに駆られるタケシの激情。


-


「キャァァァァァッ!!」


その時タケシの背後より女の悲鳴がする。

その声の主は有栖川博士の娘、アリスガワ・ルイ。

ルイは時折、私邸の研究室で

医師としての父の仕事を手伝っていたが、

今日も手伝いをするつもりでこの研究室に足を運んでいた。


ルイは別室で言い争う声を聞いて、

心配になって様子を見に来たところ、

父が殺害される現場を目撃してしまったのだ。


「お父様ぁっ!!お父様ぁっ!!」


博士の亡骸に駆け寄るルイ。

既に息がないことを知り、ルイは泣き叫ぶ。


「人殺しっ!!あなたがお父様を殺したのねっ!!」


半狂乱状態でタケシに向かって叫ぶルイ。

ルイは父が魔王の手先であるとは露程もしらず、

貴族でありながら人命を尊び

医師として生きるその姿を心の底から尊敬していた。


「……これ以上俺をイライラさせるなっ

お前も死ぬかっ?」


タケシはそう言って壁に拳を叩きつける。

部屋の壁が一撃で砕け、大穴を開ける。

その光景に怯え一瞬静かになるルイだったが、

すぐに父の骸(むくろ)にすがり泣く。



その時であった。

部屋の暗闇の中に浮かぶ人影。

タケシはそれに反応して身構える。


「どうぞどうぞ、私にはお構いなく、

続けてください、ですよ」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。