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絶壁

昨日の大嵐で地面には泥濘が出来ており苔は水分を吸収しており良く滑りそうだ。カーサスは、そう思うと王妃直属の八神将の証である鎧を脱ぎ、近場の草が生えている所に置いた。

鎧を脱いだカーサスの服装は朱色の軽装な服であり、それに身を包んだカーサスの左胸には白い十字のマーク刺繍がしてあった。

これこそが王妃直属の八神将の証であり、それを身に付けられるのは八神将である八人だけである。

そのカーサスは今、絶壁を登ろうとしていた。


「剣は携えていた方が良さそうだ」


カーサスは細く長い剣を手に取り布で巻き、それを左腰へと巻きつけ、きつく縛った。カーサスは絶壁を目の前に大きく息を吸い、絶壁へと両手を伸ばし岩へと手にかけた。

岩は苔が生えておりツルツルと滑るはずだがカーサスは器用に手足を動かしながら、ゆっくり確実に絶壁を登り始めた。なぜ滑らないかというとカーサスの尋常ではない超人的な握力と体力があっての事だろう。

途中、足をかけた岩が崩れ落ち下へと落ちたりするがカーサスは何事もなかった様に両手で自分の体重を持ち上げ、上へ上へと登っていく。

絶壁は、ほぼ垂直と言っていいだろう。常人とはかけ離れているカーサスでも額には汗が流れ朱色の服は汗ばみ彼の体躯が顕になった。服から透けて見えるカーサスの体躯は細い体型の割には筋肉が引き締まっているのが良く分かる。


「ふぅーもう少しだ」


あと身体一つぶんまで穴へと近づいたカーサスは、そこでようやく穴が予想より大きい事に気がついた。


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