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美しきかな、世界  作者: サクラダファミリア
第一章 無世界
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大阪編 その1 5枚の写真

大阪編になります


「もう事務移動ですか」

「ああ。厄介払いだろ。こんな奴がいなくなって」

「いえいえ。あの怒鳴り声が聞けなくなるのは残念です。」

 それ、褒めているのか? 

 いつになってもきちんとした敬語と上司を尊敬することと運転技術が上がらない白井はコーヒーを飲みながら答える。こんなところにしゃれたカフェができた事も白井に言われるまで気づかなかった。私もミルクを入れたコーヒーを飲んだ。


「で、お願いって何ですか?」

「あーそうそう。もう来週で移動だしさ、この過激宗教組織OPECの件ももうどうにもならなくてねそれで引き継いでもらいたいんだ。」

「あ、そんなことですか。それならお安い御用ですよ。それより凄いですね。淀川区から大阪県警になれるとは。僕も惟片さん目指して頑張りますよ。」

「大阪県警来ても大変だぞ。それにまた私と会うし。」

「それだからいいんじゃないんですか。」


 コーヒーを一口すする。



「そういえば家族さんとかもやっぱり喜んでますか? 娘さんとかもう22歳でしたっけ」

「家族ねぇ。私は刑事一綱だったからねぇ、家族よりも仕事を優先させていたからな。家族にはもっと忙しくなるとな、またたくさん愚痴られるんだろうな。」

「そうですね。」

「お前んとこはどうなんだい?」

「僕ですか? この前小学校を迎えたばかりです。入学式は少し寂しかったですね。」

「入学式か。俺は仕事とか言って結局いけなかったんだよな。」

「ま、こんな仕事してたらしょうがないですよね。」

「成人式にも行けなかったし、娘の大事故にも6時間遅れ・・・・・・。こんな刑事馬鹿が言ってるんだ。本当に過激宗教組織の件はよろしくな。」

「OPECねぇ。最近物騒ですよね。高校生大量虐殺や西区なんかでは焼身死体も見つかったそうですよ。これからも大変ですよ。そういえば彼ら知りませんか?」


 白井はやくざ風の人の写真5枚を渡す。肩の大きいタトゥーは見ているだけでも痛々しい。


「これとこれが鳥羽組の幹部の奴で後3人はOPECです。」


 OPECと同じように最近耳にするやくざの鳥羽組。組内での問題は多いが他の組との喧嘩などは聞いたことがない。大阪ではそのレベルではまだ安心ということだ。


「大きな問題を起こす前に鳥羽組もどうにかしないとな。」

「お願いしまーす。大阪県警。」


明日もお楽しみに。

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