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雨
雨が好き
雨は私の心を洗い流してくれるから
ぱちゃぱちゃと わざと音を立てて歩くだけで
心の中にあるどろどろが鎮まってくる気がする
お気に入りの傘を差して
雨音に耳を傾けながら思うの
このまま降り続いてくれたらいいのに
「私」も溶けてなくなってしまえばいいのに と
この雨がどろどろの私の心を洗い流してくれたら
どんなにいいだろうか
きっと私はその時こそ
晴れ上がった空を見たいと思うのだろう
私は雨が好き
頬に張り付く髪が 濡れた身体が
それでも私が生きているのだと分からせてくれるから―。
窓を打つ雨を見ていて、ふと浮かんできました
