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仮面
あとどれくらい 頑張ればいいのだろう
あと何年 続くのだろう
期待に応え 身を粉にして献身してきた
そんな目で見ないで 期待しないで
私に 頑張れと言わないで
もう私は 頑張っているから
これ以上はできそうにないの
私は仮面をつける
何も感じないように
何も考えないように
ただ求められることだけを こなせるように
私が仮面を外せるのは
あなたが私に おかえりと言って
笑顔で出迎えてくれる時だけなの
あなたの前なら飾らなくてもいい
弱く 苦しむ私でも あなたには曝け出せる
ただ 私を抱きしめてくれるあなたが
今の私を 支えてくれているの
あなたが いてくれるから
また私は 仮面を付けて 足を踏み出すのだ
私とあなたの 小さな日常のために
いつか 仮面を手放せる日が来るだろうか
頑張れない私でもいいと ほかでもない私が思える日が
私の弱さを晒し 受け止めてくれるあなたに
私はずっとずっと 甘え続ける