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時間
前向きな詩
ゆっくりと時が流れる
まるでたゆたう水のように
今まで慌ただしく生きていた世界が
一歩退いてみると
こんなにも 違って見えることに驚いた
私から見えていた世界は
もっと色褪せていて
まるで灰色一色の世界だった気がする
暗闇だけを映していた私の瞳からは色が失せ
すべてのものが ただ無感動に存在していた
そんな虚無に包まれていた私に
一筋の光が差し込まれる
私が今まで縛られていたもの
そこから解放されると
世界はなんと色鮮やかで 美しいのか
改めて感じた
ゆるやかな 時の流れが
それをもう一度 気づかせてくれたのだ




