解放
死は悲しい
死は別れであり 悲劇だ
幸せの対極に位置するもの
そう思っていた
あなたがいなくなるなんて
あなたと一緒に過ごせなくなるなんて
そんな未来は 想像したくなかった
あなたと一生 笑い合って生きていたい
そう思っていた
でも生きていくことは
決して楽しいことだけではない
私は どこへ向かうのだろう
いつの日からか 私は求めるようになった
私自身からの解放を
その瞬間 それは悲しみの象徴ではなく
甘美な誘惑であった
そう思うと同時に
どうしてもあなたの笑顔を思い出して
チクチクと この胸が痛み
私の心が 揺れ動くのだ
死は 別れであり
絶望であり 悲しみだ
あなたを もう愛せなくなり
2人で歩くこともできなくなる
笑い合うこともできなくなる
そして あなたのぬくもりを感じることも
それでも 私は思うのだ
死は解放であり
安らぎでもあるのではないか と
もし それが私を迎えに来たとしても
きっと心の中で ほっとする気がする
そうすれば もう私は自由なのだから
今はただ あなたへの想いが
私を繋ぎ止める
あなたを見送ったあとなら
もう いいわよね
あなたのところへ行っても
ねえ 私の愛しい人
死は 苦しみ
でも 生もまた 苦しみなのだから
私の心は 揺れ動く
最期を願いながら それでも生にしがみついて
すごく暗くてごめんなさい。
書かずにはいられませんでした。