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影法師
明るめの詩です
まるで小さな男の子みたいにキラキラした瞳で
あなたがこう言ったのは いつのことだったかしら
いつか子どもができたら
3人で手を繋いで歩きたいね と
今 こうして隣ですやすやと 寝息を立ててる
小さな小さな 愛しい私たちの暴れん坊
眠りながら私の手をぎゅっと握りしめ
決して放そうとしないのが たまらなく愛おしい
夕暮れに 足元から伸びた3つの影法師
真ん中の小さな影が 嬉しそうに飛び跳ねる
握った手から伝わる我が子の体温が
私を前に進ませてくれるの
後ろを向いた時も あなたと一緒に私を支えてくれるの