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【104】200文字

作者: とーよー



「はい。イチゼロヨンの田中です」



「あれ?木下さんは?」


「…はい?」


「木下さんが良いんですけど」


「…え?」


「前に掛けた時は木下さんだったんですけどね~」



「………」



「だんまりですか?…困りましたね。イチゼロヨン―と、いった、いわば電話のプロである、あなたの方が黙り込んでしまうといった様な事が許されるのでしょうか?田中さんとおっしゃいましたね?私は木下さん以外から番号を聞くつもりはサラサラ…もしもし?」



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