第二話 もう1つの始まり
…俺は…誰だ…?
どこかに向かっていたはずなんだが…
あぁ…ようやく思い出してきた…
俺の名前はアラン…だったか?
家名は…何だろうな?
何故此処にいるかはわからないが1つだけ鮮明に記憶に残っているものがある
…俺の死に様についてだ
あの時、俺は任務に着いてたはずだ
しかし、裏切りにあい、奮戦したが数に押し負けた
とすれば、此処は死者の世界と見て間違いないだろう…なんか殺風景だな
?:「なわけないじゃん」
ア:「!?」
人の気配と察した刹那、武器を構えようとしたが武器が無いことに気づく
?:「あんたは死んでない、永久睡眠をしているだけだ」
ア:「…俗にその状態を『死』と表現されるのでは?」
?:「体が死んでるわけじゃないから問題ないない」
…なんだこいつ…頭が弱いのか?見た感じ、17位の少女だが…
?:「ひどいな~頭が弱いなんて…少し独創的なだけだよ~」
ア:「な…俺の考えを………お前…何者だ」
?:「ん~っと…デジ○ン?」
ズルッ
ア:「それは…ゲームの名前だろ…」
?:「ボケたんだからしっかりツッコミをしてくれないと暇でしょ~」
ア:「…で、何者だ?」
?:「私は俗にいう神様だ!どうだ!恐れ入ったか!」
…
………
……………
神:「な、なんか言ってよ…うぅ…」
ア:「痛い子乙」
神:「うぅ…馬鹿…」
神様はいじけてしまった
アレンのS度は5上がった
アレンのツッコミは1上がった
アレンのフラグが1立った
ア:「ちょっと待て!フラグってなんだ!フラグって!」
ド○クエのレベルアップのような効果音と共に無駄な能力が上がったようだ
正直、フラグはいらねぇ
神:「な…神様とのらぶらぶ甘甘生活がしたくないの!?」
ア:「神との時点で無理な気が…」
神:「うぅ…これでもだめ…?」
ア:「…っ…」
上目遣いは卑怯だ…たしかに美少女と呼ばれるに相応しい見た目で言われれば…
ア:「だが断る」
神:「な、ひどいよぉ~」
…やばい…癒される…そしていじりがいがある
アレンのS度はry上がった
アレンのツッコミはry上がった
アレンと神様の仲が10上がった
ア:「既に数値じゃないだと…しかも仲が上がったのか…?」
神:「これならどう…?」
振り向き様に神様の谷間に顔を押し付けられた
…
………
……………
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ア:「さて…状況を整理しよう」
現在、神様に腕を抱きつかれている俺がいる
なぜこうなったかは察してくれ…
ア:「俺は裏切りのせいで死にそうになったところを俺の事を想っていたお前が助け、毎日抱きついていたと…かなり無理があるな」
神:「いいじゃんそのくらい~むきゅ~…」
随分と楽しそうだな…
ア:「だが…俺にはやることがある、いつまでもここにいる事は出来ない」
神:「…」
…だから…上目遣いは反則だ…
ア:「…たまには来てやるから…」
神:「…絶対だよ?」
ア:「!?」
神様の攻撃力が100上がった
神様の色気が1上がった
神様の悩殺力がマックスまで上がった
神様のかわいさが100上がった
神様のry
ア:「いつまで続ける気だ!」
『だって楽しいし』
ア:「…」
『グシャボキグチャ』
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今俺は巨大な穴の側に来ている
理由は簡単、現世に戻るための出入口だからだ
さっきの音?まぁ気にするな
神:「はい」
再び、現世へと行こうとする俺に何かを渡す神様
ア:「なんだこの紙?」
神:「私のスリーサイズ…きゃ…//////」
ア:「…」
神:「あ、破らないで!というか、そんなに全力で否定しないでよ~!!」
アランには早すぎたようですね(笑)
ア:「…殺す…」
…そんな物騒な…
神:「それは神専用の通信機だよ、毎日電話するからね?」
ア:「気が向いたら受けてやる」
神様が文句らしきものを発するのを背中に聞きながら、俺は再び現世へと飛び出した
もちろん、死んだからこそ新しい世界で新しいこと始めるために
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足りない…足りない…足りない…
もっと…もっと…もっと…
俺にはもっと…必要だ…
絶望に染まる黒き血が…
キャラが暴走した感が否めません(笑)
もっとシリアスな雰囲気を出すつもりだったのに…
しかし後悔はしてない…はず←
感想、誤字脱字等ありましたらよろしくお願いします!