第十話 悪夢
お久しぶりです!
久しぶりに書きましたが、前のを見ると黒歴史に匹敵する下手さが・・・(汗
というか、自分自身がこんなの書いてたのか不思議で仕方がない・・・
さらにキャラの性格が全く思い出せず、違和感があるやもです。
そしてお知らせですが、作中に書いた設定等を色々と弄ってあります。
これより前の話の設定は書き直していませんが、暇があれば直しておきます。
ついでに書き方も変えてあります。
因みに、今回の話しは大分前に書いてあったものを載せてあるのであしからず。
感想等よろしくお願いします。
ん~…朝か
今日から1週間は休日
久しぶりにのんびり――
「おはようっ!」
扉を開けた瞬間、何かが飛んできた
――文字通り『飛んで』だ
「ぐふっ」
そのまま俺の腹に突撃する
さすがに年頃の人間が飛びついてくるのは流石に痛い
「止めてくれ。朝っぱらから痛い…」
「うぅ…嫌なの?」
そんな小動物のようにクリクリした目をウルウルさせながら聞かないでくれ
「せめて勢いを失くして抱きついてくれ」
飛びついてくるなって言えなくなるだろう
「えへへへへ♪」
笑顔が眩しい
これが俺のいつもの日常の朝
もちろん、彼女無しではありえない日常だ
「で?今日の朝ご飯は?」
階段を降りながら前を歩く彼女に尋ねる
「白いご飯にお味噌汁。それに卵焼きに野菜サラダだよ」
前を向いたまま答えてくる
いつもと変わらない朝ご飯
机に並べられている朝ご飯を見て益々お腹が空く
「じゃ、食べますか」
そう言いながら席に着く
「うん!いただきまーす!」
元気にあいさつする彼女
俺も手を合わせていただきますの一言
時々話しながらご飯を食べていく
朝の貴重なこの時間
長いような、短いようなこの時間を毎朝大切にしている
考えているうちに学園に行く時間が近くなる
「おっと、そろそろ行かないとな」
慌てて残りのご飯を食べる
それを少し首を傾けながら微笑む彼女
そうして朝の時間が過ぎていく
「じゃ、行ってくるよ」
「うん。いってらっしゃい!チュッ」
頬に軽く触れる程度のキス
恥ずかしい気もするが嬉しく思う気持ちもある
俺と彼女の気持ちが繋がっている証拠だから
「今日も行事の準備で遅くなると思うから」
「わかった。晩御飯準備して待ってるからね♪」
待ってるとか言うが彼女も学園に行くからこのやり取りは朝の儀式みたいなもんだ
当然、彼女も制服の格好でこんな言葉を言っている
まるで新婚さながらの会話を小学生同士で言うのも何だかだとは思うが、俺はあまり気にするつもりはない
昔もこうして過ごしてきたし、この先もこうやって過ごすつもりだからな
「ほら、早く行くぞ!」
「あ、うん!」
二人は駆けて行く
手を繋いで微笑みながら
紅葉並木を歩きながら空に目を向ける
次々と落ちてくる紅葉の葉に風流を感じつつも、これから来るであろう冬の寒さに身を震わせる
「どうかしたの?」
横から声をかけられる
「んー…もうじき寒くなるなって思ったからさ」
「そうだねー。学園祭が終わると見計らったように寒くなるからね」
学園祭が終わるころに急激に寒くなる
ちょっぴりロマンチックに考えると神様が見ているのだろうか…と思えてしまう
もちろん、そういうわけではなく、最近では気の力が気象に影響していることがわかっている
この地方では火の性質を持つ気の力が弱くなり、水の性質を持つ気の力が強くなるため寒くなるのだとこの前、テレビで研究者が力説していた
まぁ、そこまで興味もなく――
「ねぇ!早く行こうよ~」
おっと、考え事をしてたら歩くのを止めていたようだ
「ごめんごめん」
少し膨れながらも可愛い顔で俺を見つめる彼女
微笑ましく思いながらも頭をなでてやると
「ふにゅ~」
可愛い声を出しやがって
ますます可愛く思えてしまう
ちょっとした並木道も
俺らにとっては小さな思い出
夕方、人々を夕日が照らす
俺は小走りで走っていく
愛しき彼女の元へ
いつも通り過ぎる近所の景色
赤みを帯びたり、橙がかっていたり
少し幻想的な今日の終わり
家まであと少し
もうすぐ彼女と触れ合える
そう思うだけで足が早くなる
しかし――
キキィーーー!!
「えっ?」
ドンッ
曲がり角を渡る途中
俺は急に吹き飛ばされ宙を舞った
そして道へ投げ出された
どれだけの時が経っただろう
失われゆく意識の中で俺はいつものあの顔を探した
「――――!!―――――!!!!」
その顔はすぐに見つかった
俺に重なるように何か叫んでる
大丈夫
俺は君の側にいるよ
そう、言いたかったのに
声が出なかった
口が少しだけ動くだけだった
そして、そのまま俺の意識は闇に落ちた……
二度と戻ることのないまま……
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ガバッと布団を押し上げる
ここは――私の部屋
どうやら夢を見ていたようだ
忘れたい…あの悪夢を……
夢であればどれだけよかったかと何度も思う
思いだしそうになり、嫌な汗が身体中を流れる
学校に行く前にシャワーでも浴びよう
そう決めて、ベッドから抜け出し、階段を駆け降りた
私の名前はエリン
この悪夢は私が小学部にいるときの事
当時大好きだった……
3つ年上の兄、ルフェが死んだ時の話だ
次は七月中に出せたらいいなと思います。