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第八話 契約者

遂に更新しました


お待ちしてた方は申し訳ありません


今後も良き作品を書けるよう精進していきます!




まぁ、駄文に違いはないですが(笑)

【第2召喚施設】


昼を食べていくらか元気を取り戻したかに見えたエリンだが、アランの目にはまだ無理をしているように映った

しかし、本人が言わない以上、部外者が踏み込むことは許されないと思い、少し後ろから後ろ姿を見つめる

エ:「午後からは召喚が終わった人は他の終わった人と召喚魔のみで戦わせる時間になるよ。私たちの班は全員終わったから、そろい次第、始めようね」

ア:「あぁ。場所はさっきの場所でいいのか?」

エ:「ううん、第5闘技場に移動するよ。だけどバラバラになるのは得策じゃないから一度、こっちに集まってから全員で闘技場の方に移動する手はずだよ」

話しながら施設へと向かう

しかし…さっきからエリンとの会話に違和感を感じる…気のせいだろうか?

考え事をしている間に施設の扉の前にたどり着く

扉を開けると、あちらこちらで魔法陣が光っているのが見える

昼を過ぎているが、食べに行って生徒は少ないようだ

そもそも全員が終わった班は自分たち以外いないようで、少し暇になる

ケ:「おぉ、おかえり。気分はどうだ?」

ア:「まぁまぁだな。というか、他はまだ終わってないのか?」

メ:「私たちが早すぎただけだよ。普通なら1時間ぐらい軽く過ぎちゃうし」

ア:「そんなにかかるものなのか?」

エ:「契約には自分の魔力が大きく関わってくるので……量が少ないと契約時間が長くかかります」

ア:「ふーん…そういうもんなのか…ということは全員凄いんだな」

ケ:「今さらかよ。だが、一番すごいのはアランなんだぜ?」

メ:「なんたってドラゴンと契約したからね!来週に配られる学園新聞に載るんじゃない!?」

ア:『来たばっかでギルドランクBで召喚魔はドラゴン……話題性抜群だね』

ア:「面倒だな……たくっ…?エリン?…どうかしたのか?」

エ:「え!?ううん、何でもないよ」

さっきからエリンと目が合っては顔を反らされ、俺の顔を見てはボーっとしているが大丈夫だろうか?

…もしや、俺の顔になんかついてるのだろうか?

メ:「………(じー)」

エ:「…どうかした?」

メ:「エリン……ちょっとこっちに来ようか?」

エ:「ちょっ、ちょっと顔が怖いよ…?」

メ:「大丈夫。ちょっと聞きたいことがあるだけだから…(にっこり)」

エ:「いや、ほんと大丈夫だから!ほんと!だからやめて~!!!」

首襟を掴まれて逃げようにも逃げれず、メシアに引きずられていくエリン

引きずられている間、哀れな悲鳴が続いたのは言うまでもない

ケ:「あ~あ…行っちまったよ」

ア:『まぁ、彼女の代名詞でもありますし、仕方ありませんね』

ア:「どんな代名詞なんだ?」

「「笑顔の魔女」」

ア:「……なぜ?」

ケ:「連れ去るときは笑顔で抵抗させず」

ア:『追い詰めるときは魔女の如く狡猾に』

ケ:「狙った獲物は逃さない!…それが祟って、裏ではそう呼ばれてるのさ」

ア:「つまり…お前も大変なんだな」

ケ:「(ギクッ)な、何がだ?」

ア:「…まぁいいけど」

ア:『ほんと自分のことじゃないと鋭いんだから…』

アクアに何か言われた気がしたが無視だ無視



20分後

俺らは体を休める為、休憩所にいる

理由は簡単だ

メシアがエリンを連れ去ったまま帰ってこないからだ

ケルト曰く、戻ってくるのに10分以上はかかるらしいので立って待つのも何だからここに来たわけだ

待っている間、ケルトとアクアは何やら目をつむって瞑想をしていた

そのせいで俺は暇だ

ア:『すまないね』

声をした方に振り向くといつもの爽やか笑顔で笑っているアクア

ア:「いや、大丈夫だ。それより何をしてたんだ?」

ア:『召喚魔との対話だよ』

ア:「へぇ~、対話か。何を話すんだ?」

ア:『人それぞれだけど、最初は精霊自身の事や俺自身の事について話したり、力について聞いたりだな』

ア:「それぞれ違うからだな。対話をするにはどうすればいい?」

ア:『目をつむって自分の心の中を見に行けば分かるよ。例えば……心を静めて、相手に語りかけるように――かな?』

心の中……か

…ブルブルブル!

俺は嫌な記憶を頭を振って無理やり消し去ると、アクアに言われた通り、心を静めてガイアスに語りかけた……



すっと浮かび上がる気分になる

体がふわふわと浮いて気分が良い

ここはどこだろうか……

「起きよ、我が主よ」

遠くから俺を呼ぶ――そんな声が聞こえた

「起きよ。いつまでそこで眠るつもりだ?」

すぐさま目が冴える

一伸びした後、辺りを見渡す

ちょうど、真後ろに人が見える

ア:「(あれ?人?)」

「どうした。そんな不思議な顔をして」

ア:「いや、君誰さ?」

「な、我がわからないだと?今さっき契約したばかりだというのに!」

ア:「(契約?…ってまさか!)ガイアスなの?」

ガ:「その通りだ。よもや、我が主に間違えられるとは…」

ア:「いやだって、君、女の子だし!」

ガ:「ん?何を寝ぼけたことを。我は女。雌のドラゴンだぞ?」

ア:「…な、なんだってぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?」



ガ:「落ち着いたか?我が主よ」

ア:「あぁ、大分…」

目の前に先ほどから若い女の子がいます

年は……20ぐらいだろうか

背は俺よりは低いけど、高い方で、出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでいる

まさにモデルのようなスタイルだ

顔は可愛いというより凛々しい…

こういう人を完璧と呼ぶのだろうか?

ともかく、正直免疫がないから目のやり場に困る

つまり…

ア:「なんでそんな服が薄いんですか…?」

そう、彼女が来ているのは薄いワンピース

どこからそんな情報を仕入れたのか知らないが、かなり透けて困る

ガ:「別に。特に理由はない」

ア:「左様ですか。なら着替えてもらってもよろしいでしょうか…?」

ガ:「む。何故?」

ア:「…俺の理性が崩れそうなので」

ガ:「おぉ。なるほど、そういえばそなたは学生じゃったな。ならまだ(ピー)や(ピー)はしてないのか?」

ちょっ!何を言い出すんだ!

たしかにこっちに来てからはしてないが…って俺は何を言ってるんだ

ア:「まぁそうですね…。してませんよ」

ガ:「ほうほう……若いのぅ~」

ニヤニヤ笑うのは止めてほしい

そんな若い女の姿で言われても威厳の欠片も見えない

ア:「というか、姿は変えれないのですか?」

ガ:「ん?なんじゃ、もっと年下が好m「違うから」なんじゃ、違うのか」

残念そうに言わないでくれ

しかも、拒否したらしたで、瞳をうるうるさせながら上目づかいとか…可愛すぎる!

ガ:「残念じゃがこれが我の変化できる人の姿じゃ。変えることはできん」

ア:「じゃ、せめて口調だけでも変えれません?その見た目でその口調は変です」

ガ:「むぅ…わかったよ。どんな口調がいいんだ?」

ア:「…お嬢様系?」

ガ:「…なぜ疑問で返すよ……こんなのがお好みなのかしら?」

ア:「…グッジョブ(ビシッ)」

やっぱり、清楚な見た目だからお嬢様系はよく似合う

服はアレだが

ガ:「で、何の用かしら?…口調のせいで調子が狂うわ。できれば、もっと剣士とかみたいな凛々しい系の方がいいのだけれど…」

ア:「変えるのはダメだよ?用は君の事とかを知ろうと思って」

ガ:「なるほど。ならばお答えしましょう。…口調は元に戻したいのですが」

ア:「ダメ。では名前と属性。戦い方とか能力とかを教えてください」

ガ:「むぅ…。名前はガイアス=レイランドです。属性は見てわかるように雷。戦い方については基本的に主であるあなたに従いますが、普段は接近戦主体です。特殊能力は……契約している者の身体能力と魔法抵抗を大幅に上げることです。…まぁ、主には必要ないかもしれませんが」

にっこりと微笑むガイアスに思わず、ドキリとする

落ち着け、落ち着くんだ俺!

ア:「よくわかるな」

ガ:「契約しましたから」

契約すると相手の事が分かるのか?

ガ:「私は曲がりなりにもサンダードラゴンの長です。甘く見ないでください」

ア:「だって、俺勝ったし」

ガ:「う…反論できないのが悔しいです……」

少し俯くガイアスを見て慌ててフォローする

ア:「あ、いや、悪い。そういうわけじゃ」

ガ:「…ふふっ。冗談ですよ。そんな簡単に傷つきませんって」

再び微笑むガイアス

そんな彼女を見てほっとする

ガ:「話は終わりですか?終わりであれば次は私が主の事を聞きたいのですけど」

ア:「いいけど、俺の呼び方もどうにかできない?」

ガ:「そうですね……御主人様とかはどうでしょうか?」

ぐはっ

まさかそうくるとは…

しかも確信犯っぽい笑顔……

ア:「普通にマスターでいい……」

あぁ、俺は灰の様に燃え尽きたよ……

ガ:「ではマスター。改めて名前と属性、武器を教えてもらえますか?」

ア:「あぁ。名前はアラン=クリアフォード。属性は雷。武器は剣だ」

ガ:「……嘘ですね?」

ア:「!!」

な、なんだと?

まさか、偽名だと見切られたのか?

ガ:「属性は魔力を見ればわかります。そしてマスターが魔法陣に注ぎこんだのは虹。つまり、本来ならありえない全属性を使えることになります。そこまでは合っていますか?」

ア:「……あぁ」

ガ:「では続けます。そして、全属性が使える以上、マスターは特別な加護を受けている方と考えれます。……マスター、貴方はなんらかの加護を受けていますね?」

……すごいな

魔力を見ただけでそこまで考えつくとはな

顔を見れば確信している様子だし

ア:「……ふぅ…よく気がついたな。その通り、俺には神の加護……というより、神の力を授かってるよ」

ガ:「…失礼かもしれませんが、どんな加護を…?」

ア:「全属性を完璧に使えて、魔力はほぼ無限大。身体能力は超人レベルだな」

そう、試したんだ

あのバカ(神)がほとんど説明をしてくれなかったからな

森の中である程度のことはやったわけさ

走り続けたり、岩を殴り続けたり、魔法を(変なイメージで)ぶっ放し続けたり…

その結果、疲れない、痛くない、壊れないという素晴らしい体だということがわかったわけだ

ガ:「…それはすごいですね。私が負けるわけです」

ア:「落ち込むことはないからな?」

少し落ち込むガイアスをなんとか慰める

ついでに俺はガイアスにこれまでの事を話した

俺の相棒となるんだし、彼女ならちゃんとわかってくれると思ってのことだ

ガ:「つまり、マスターはこの世界で生まれたのではなく、異世界から来たと?」

ア:「あぁ、だからこの能力のほとんどは神から貰ったんだ」

ガ:「ふむ……私たちにとって神とは精霊王の事ですから。その神よりさらに上の存在となると考えようがないです」

ア:「まぁ、見た目はただの女の子だけどな」

ガ:「へぇ…会ってみたいものです」

ア:「機会があったらな」

そのあとは他愛のないことを話し続けた

俺が住んでた世界の事

ガイアスが住んでる世界の事

魔法の事を詳しく知らない俺のために魔法の講座を開いてくれたり、ガイアスの知ってる魔法を教えてくれたり……

気が付いたらかなり話し込んでいたようだ

ガ:「そういえばマスター。時間は大丈夫ですか?」

ア:「時間?……あぁ!そういや、休憩時間を利用して来てたわ」

ガ:「はぁ…ここはマスターの心の中ですから、マスターが時間の速さを決めれます。大体、現実を1とすると、ここを100にするとか…」

ア:「なるほど。今度からそうするかな。……まてよ?今はどうなってるんだ?」

ガ:「知らないと思ったので私が決めておきました。おそらく10分ぐらいかと」

ア:「ありがとう!さすが俺の相棒だ」

ガ:「相棒……できれば嫁とか……(ボソボソ)」

ア:「ん?どうかしたか?」

ガ:「いや、何でもないです。そろそろ帰るといいでしょう。また後で会いましょう」

ア:「あぁ!…ついでに話し方は剣士風でも良いよ」

後ろから「今さら!」という声が聞こえた気がするが気のせいだろう

段々辺りに白い靄が広がっていく

そのまま俺の意識は下へ下へと落ちていった





ア:『気がついたかい?』

気がつくと俺は長椅子に横たわっていた

ア:「…俺は何で横になってるんだ」

ア:『急に倒れたからね。大丈夫!慣れれば瞑想してるように見えるよ』

ア:「そうか。……ちなみにケルトは?」

ア:『…途中からどこかに歩いて行ったよ。』

ア:「…そうか」

時計を確認すると先ほどから10分ほどたっていた

ガイアスに感謝だ

ア:「というか、エリンとメシアは?」

ケ:「もうすぐ来るよ」

急に後ろからケルトが現れた

ケ:「エリンが少し涙声でメシアに『それだけは止めて!』って叫んでたよ…」

ア:「…あとで慰めないとな…」

エリン…大丈夫かな?



エ:「ひどい目にあった…」

あれから5分後

少しやつれたエリンがニコニコしたメシアと現れた

メ:「良いこと聞いたな~♪アラン~?ちゃんと気づいてあげてね?」

エ:「ビクッ」

ア:「…?何をだ?」

ア:『先は長そうだね(苦笑)』

エ:「は、早く闘技場に行こう?ね?ね!?」

エリンが真っ赤になってみんなを急かす

アクアが何かに気づいているようだが何のことだろう?

ケルトはニヤニヤしてるし

気づかないまま俺たちは闘技場へと向かって行った





∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽





【第5闘技場】


というわけで、闘技場に来たわけだが…

見ての通りギクシャクしている

エリンは時折俺を見ては目をそらすし、メシアはそれを見て笑ってるし。

ケルトはエリンをニヤニヤしながら見て、アクアは我関せずといった笑顔で見ている

いい加減疲れた

ア:「そろそろここに来た予定をやろうぜ」

ケ:「そうだな。各自契約者を召喚しようぜ」

「「「おぉ~」」」

各自精神を集中し

「「「「我と契約し者よ。契約に従いその姿を現せ!」」」」

アラン以外が詠唱を唱えた

いろんなところで魔法陣が現れ、光の中から影が浮かびあがる

各自の近くの魔法陣から契約した精霊、および動物が現れる

改めて言うと、エリンが光の精霊、メシアが風の精霊、ケルトが火の獣、アクアが闇の精霊だ

エ:「あれ?アラン君は出さないの?」

ア:「あぁ、大きいから他が出してからの方が安全かなっと思ってさ」

ケ:「…これで天然要素が入ってるから何も言えないんだよな……確信犯なら蹴るのに……」

急に悪寒がしたが、気のせいだと思い、無詠唱で召喚する

エリンたちがドキドキする中、現れたのは―――

ガ:「呼んだか、マスター?」

凛々しい美女姿のガイアスだった





ケ:「アラン……お前、こんな綺麗な女の子と契約してたっけ?」

メ:「アラン…私という女が居ながら「違うだろ」てへっ」

たくっ……ゾクッ

後ろからさっきの悪寒が嘘に思えるぐらいの恐怖が襲いかかる

ブリキ人形のように恐る恐る振り返るとそこには―――

エ:「誰かな、その娘は?」

―――目が笑ってない笑顔で微笑んでくるエリンが居た



ア:「というわけで、俺と契約したドラゴンのガイアスだ」

あれからエリン(+α)に必死で弁解した

エリン以外はわかってくれたが……

エ:「………」

ア:「な、なぁ、エリン?」

エ:「何?」

ア:「その…機嫌直してくれよ」

エ:「………」

機嫌を訪ねてはまた不機嫌になるという無限ループを繰り返していた

流石に暇になったのかケルトたちも説得に加わり、そして――

エ:「じゃあ、今度の休日に私の買い物に付き合ってね?」

という買い物(という名のデート)に行くことで機嫌を直した

ちなみにこの提案をしたメシアはというと

メ:「ふっふっふっ……」

怪しく笑っていた





ケ:「さて、全員契約者を呼んだし、本題に入ろうか」

メ:「チーム分けとかはどうするの?」

ケ:「力の関係上、アラン対4人がいいんじゃないか?」

ア:「アクアもかなり強いと思うんだが…」

ア:『そうでもないよ』

エ:「とりあえず、時間を決めて戦いましょう?その結果で少しずつ変えて行けばいいわけですし」

エリンが締めると俺はガイアスと共に反対側のサイドに向かう

歩きながらガイアスに話しかける

ア:「じゃ、適度に頼むわ」

ガ:「本気じゃなくてもいいの?」

ア:「その辺の判断は任せる」

ガ:「わかった」





∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽





【エリンside】


そろそろアラン君の精霊と私たちの精霊の対決が始まる

だけど、私の関心は他にある

それは、アラン君と契約してる、あのガイアスというドラゴン(の美女)の事だ

アラン君が彼女と話をする姿を見て私の胸は締め付けられるように苦しかった

たしかに彼女は私にはない魅力を感じるし、戦闘能力や技術も上回るだろう

なにより、女である私から見ても羨ましく思う程の外見を持ってる

私なんかよりずっと2人はお似合いだろう

でも、私は…

私は…あきらめたくない!

あなたのことを…本気で…

本気で想ってるから……





∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽





【ケルトside】


色々トラブルはあったがようやく精霊同士のバトルを始めれる時が来た

隣では何かのオーラをまとってるエリンがスゴイやる気を見している

俺も負けたくないぜ

ア:『戦うのは精霊だけどね』

うぐっ

それを言うなよアクア……

ア:「じゃ、準備は良いか?」

メ:「こっちはいいよ!」

エ:「絶対負けない…!」

ア:『だから俺たちが戦うわけじゃ……』

ケ:「アクア…あきらめろ」

エ:「いけ!ランス!」

ラ:「御意」

ガ:「無駄だ」

槍と剣が交わる

激しい火花が散り、お互い離れては一瞬で間合いを詰め、また切り合う

しかし、段々とランスは追い詰められていく

近距離の剣に対して槍は防戦一方となっていった

ケ:「グレア!」

グ:「ガウッ!」

グレアが火炎球を大量にガイアスに向けて放つ

しかし、火炎球がガイアスに届くことはなかった

ガ:「雷龍砲!」

ガイアスが放った巨大な雷の束が全ての火炎球を飲み込み、こちらに向かってきた

メ:「シルフ!」

シ:「お任せを」

不意に視界が変わる

シルフが風で防御したみたいだ

ケ:「さすがに強いな…」

メ:「多方向から一気に攻めるしかないね」

エ:「じゃあ、防御を解いた瞬間が勝負だね」

ア:『オルゴ…頼んだよ』

オ:「あぁ」





【ガイアスside】





目の前にはあの4人とそれぞれの精霊が風に護られている

私から攻める気もないし、どう動くか楽しみだな

メ:「今だよ!」

声を聞き、すぐさま剣を構える

いつの間に分かれたのか、四方向からそれぞれの攻撃の気配を感じた

普通の者ならやられてしまうだろう状況

だが――

ガ:「私は負けるつもりなどない!雷電空震ライデンクウシン!」





エ:「…んっ…」

あれ?

私、いつの間に寝たんだろう?

ア:「あっ、気がついた?」

目の前には覗き込むように私の顔を見るアラン君

エ:「////ア、アラン君!」

顔が目の前にある…つまり、彼女はアランに膝枕をされていたのだ

瞬時に自分の姿を考え、アワアワしながら慌てて体勢を起こし、周りの状況を見る

どうやら、ここはまだ闘技場のようだ

しかし、辺りはひどい荒れ模様で、地面は抉れ、壁は壊れ、見学席周辺にはあちらこちらに大穴が空いていた

エ:「す、すごい光景だね……ねぇ?ガイアスがスゴイ技を放った後から記憶がないけど、あれからどうなったの?」

ア:「ガイアスが雷の上級魔法を発動させたんだよ。全員を一撃で仕留める為に」

まぁ、そのせいでここまでひどい有様になったんだけど、と苦笑気味に付け足した

しかし、エリンには最初の言葉しか耳に入らなかった

私たちは一撃で仕留められるほど弱いのだと落ち込んだ

なにより純粋に悔しかった

エ:「負けちゃったのか……」

ア:「いや、よく戦ってたと思うよ。そもそもガイアスはSランクだし」

エ:「え?」

ア:「あ」

………

エ:「…」

ア:「いや、あの、その…」

エ:「…」

ア:「だから、その上目づかいを止めてくれ…」

エ:「だって…じゃあ説明して?」

ア:「…時期が来たらな?」

エ:「やだ!」

ア:「だから…」



結局アランがエリンの言葉に押し負け、今度の休みに買い物(という名のデート)後にアランの部屋に行くこととなった

ア:「(俺の部屋なんか見て面白いのか?)」

エ:「(遂にアラン君の部屋に…そこで…私は…)」

2人の思惑が交り(?)合う午後の一息であった





一方、その頃――

ケ:「俺ら出るタイミングなくね?」

ア:『そこら辺は仕方ないですよ』

メ:「そうだよ!あのエリンが誘ってるんだよ!?温かく見守らないと!」

ケ:「隠れて見てる時点で、温かくはないと思うが…」

メ:「いいじゃん!あの2人の恋には興味あるし」

ケ:「な、俺という存在がありながら、お前は他の男に手を出していたのか!」

メ:「今の言葉をどう解釈したらそうなるのよ!」

ケ:「ゲブドラ!」

ア:『…十分うるさいのだが…』

2人の行動を見て少々頭が痛くなり、苦笑しかできないアクアだった








お久しぶりです


試験が終わってすぐ書こうとしたんですが、だれてかなり遅れました(汗)


それはさて置き、今回も駄文にお付き合いありがとうございます


ケ:「よう。今回は俺なんだな」


よろしくお願いします


ケ:「こちらこそな。で、何話せばいいんだ?」


じゃあ、最近のメシアとのやりとりでも……


ケ:「!?い、いや…それはちょっと…」


まぁ、その辺は私が説明するので問題ないですが


ケ:「ちょ!」


ついでにその時に貴方達の正体も……


ケ:「ま、待て!そこら辺は俺らが説明するから!勝手に話さないでくれ!」


ということで次回【買い物?デート?】お楽しみに~


ケ:「無視するな~!」


しつこい(パチン)


ケ:「ギャデブッ」


あ、更新はいつになるかわかんないです(爆)


いつもの如く、感想、誤字脱字があればよろしくお願いします!

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