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番外編 スクイブと

 エスはスクイブを説得することができず、寮に帰れなかった。

 そこでスクイブが仮眠室を貸してくれた。


「きれー。わたしずっとここにいたいです」


 ブリティッシュな部屋。棚に飾ってあるガラス細工は全部キラキラしている。この部屋が宝石箱みたいだ。


「じゃあ我輩は帰る」


 スクイブは全部で四つあるベッドの一つに魔法でシーツから毛布まで準備して部屋を出て行こうとする。


「え? あなた、ここで寝ないんですか?」


 わたしがスクイブのマントを掴んで引き留める。


「我輩がここで? 寝るわけないだろ」


 スクイブはあっさり言った。


「我輩には帰る家があるからな。あいつの報告も聞きたいし」

「あいつ?」


 わたしは尋ねる。


「ザックだ。あいつ人間界に行ったと自慢げに話していたからな」

「なるほど。明日でいいじゃないですか。わたしここのシャワーの使い方とか聞きたいですし」

「でも我輩明日忙しいしな」


 スクイブは手を組んで迷っている。

 あと一押し。


「あ、お父様を学校に呼べばいいのでは? 明日が無理なら明後日にでもスクイブ先生の授業の合間に話してくれるはずです」

「それはいいな。今からザックに手紙を書く」


 スクイブの手紙は1分もかからなかった。


「じゃあここで寝るってことですよね? スクイブ」

「ああ、あと名前で呼ぶな気持ち悪い」


 スラリと悪口言われた。

 たしかに先生のこと名前で呼ぶのは良くないけど。


「何て呼べばいいんですか?」

「……」


 考えてないんかーい。


「冬の英雄様?」

「他人行儀すぎるだろ」

「わたしたち他人ですよね?」


 スクイブはまた黙った。

 やだ意味深。


 結局スクイブはわたしにシャワー室の使い方を教えたら自分で用意したベッドにすぐに入ってしまった。

 天蓋つきベッドだから彼の表情が見えないけどなんとなく怒っている気がする。


 明日は寮に戻って、ちゃんと寝よう。

 わたしたちの関係について考えすぎて寝れそうにない。


 わたしとスクイブって、微妙に顔似てない?


 わたしは白髪でスクイブは黒髪。

 わたしはたぶん紫目。スクイブは黒目。


 色つきは全然似てない。


 でも顔つきは?


 この体になって良く思うけど堀が深い。

 スクイブもだ。


 まさかねえ?

 血の繋がりないでしょうね。

次回 番外編 ビー

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