番外編 説得してみろ、スクイブWOW!
あー、お父様の手紙でスクイブに
「わたしは人間界から来た転生者です♪」
って言ってしまったことがバレたよ。
お母様ならバレてもよかったんだけどね。
よりによって、お父様。
それも手紙に書いてたからね。
他に教えてるやつはいないかー
って。
「は? ザックにバレた?」
スクイブはわたしの腕を強く引く。
「痛い」
わたしは彼を睨む。
彼はすぐに手を離して代わりにわたしの服を摘む。
「てかなんでお前制服じゃないんだ?」
スクイブが話を逸らした。
「誰も制服なんて着てないじゃないですか。わたしだけ制服っておかしいでしょ」
わたしは目を逸らす。
「話を逸らすなー!」
「きゃっ!」
スクイブが急にわたしの胸ぐらを掴んだ。
「はあ? 話を逸らしたのはあなたでしょう?」
わたしはスクイブの足にキックを喰らわす。
スクイブの膝が一瞬ガクッとバランスを崩してわたしの服から手を離した。その後すぐにバランスを取り戻したがエスは五歩下がってスクイブが手を伸ばしても届かない。
「話を戻そう。
我輩はザックに言っていない。
前ザックが学園に来たであろう? その時にお前が言ったんだ。
それしかない」
おいおい、決めつけは良くないぞ。
「わたしは言ってないです! あなたが言ったのでしょう?」
スクイブは固まる。
「あーあ、分かったぞ」
「何がですか?」
わたしはキメ顔スクイブに問う。
「教えて欲しいのか?」
「ええ、教えてもらう権利はあります」
スクイブは少し悩んだ後、教室のど真ん中ということを思い出しエスを教員室に呼んだ。
「ほへー、ここが職員室ですか」
「教員室だ」
わたしはスクイブを無視しながら部屋を見渡す。
たしかにここを職員室とは言えないだろう。
机が五つあるだけの普通の部屋だ。結構盛られてるし、机の上にも各々の個性が見える。
きっとスクイブの机は一番奥のだろう。シンプルで整っている。
予想通り奥の机にスクイブが行った。わたしは必死について行く。
スクイブは椅子に座り、教員室に誰もいないことを確認してわたしに向き直った。
「ザックは人の心を読む力がある」
突然な超能力告白。
まさかのお父様、アー○ャだった!?
「だから我輩かお前の心を読んで気づいたって訳だ」
わたしは理解が追いつかない。
「そんな超能力ありですか?」
わたしがそう呟くとスクイブは唸った。
「ずっと使えることじゃないだろうし、生まれ持ったものではなく手に入れたものだ。前の持ち主はきっと初代魔王だろう」
ん? 超能力って受け継ぐもの?
ってかお父様、商大魔王が生きてるとき生きてたの?
いや、初代魔王が長生きなの?
考えれば考えるほど頭が混乱する。
わたしは思考停止をした。
「そうなんですねー。お父様のイイトコはっけーん」
スクイブはわたしの様子を気にしてわたしの顔をのぞき込む。
「どうした? 頭が悪くなったか?」
頭悪いのは元からです♪
「だいじょうぶですー。わたしは元気」
スクイブは疑うことなく「よかった」と呟いた。
わたしは頭を通常通り回転させる。
これ、やばいな。
お父様の返事で書きたくなってきた。
「あ、話は終わったしさっきの話の続きをしよう」
ん? さっきの話?
「エス。なんで制服じゃないんだ?」
おおう、忘れてた。
「ちゃんとした言い訳が出来るまで寮に戻ること禁止」
鬼畜教師!
「えーっと……」
結局この日はスクイブを説得することが出来ず、スクイブの仮眠室で寝ることになった。
仲良しか!
次回 死んじゃってパーリナイ ~最終回?~




