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ギフテットワン  作者: 0
第三章 勇者編
98/112

幕間 勇者たちの足跡

勇者の経歴とか設定の垂れ流しです。

みんな多かれ少なかれヤバイ奴です。


●絶望の勇者(アドニス)

【容姿】

 中肉中背。薄くなった赤毛に重たい黄色の瞳をもつ冴えない中年男性

【外見年齢】

 四十代後半

【勇者の在り方】

 人に仇をなす者を倒すこと

【担当】

 王の護衛

【出身】

 南部の下級臣民

【人物】

 夢と理想に敗れた最強の勇者

【ギフト】

 名前:巡る想い

 効果:記憶が受け継がれる

【経歴】

 魔法も剣も勉強も何をやらせても完璧な超人。ベルガモットが頭角を現す前の天才の代名詞であった。

 卒業後に勇者になってポトム王国の勇者の名を近隣諸国に知らしめた。

 フロス公国の"黒薔薇公"と正面切って切り結ぶことができた。個人としては国内より国外の方が有名。


 あまりに強すぎる力と勇者人気から、一部の王族から反感を買う。

 当時の他の勇者も性格に難がある者ばかりで、政争も絡んで結果、他の勇者の抹殺を命じられる。

 しかし、メリーだけはどうしても殺すことができなかった。これが王命に従うという誓約魔法に反したため、力を失う。力を失うまでは目も覚める美青年であった。


 勇者の在り方に疑問を抱き、力を失ったことを境に先王と結託して、勇者の廃絶を推し進める。

 その後は力を失ったこともあって、学園の監視という名目で教鞭をとり、当時は人気学科であった勇者科を年々縮小させる。

 学園の卒業生ではない剛勇の勇者を除き、他の勇者の先生と言える存在。

 本人は誓約魔法を違反した自分に勇者を名乗る資格がないと思っているため、本人だけがかたくなに否定していた。

 最期は王座を強引に継承したマーテルの命で、先王の息のかかった全勇者の抹殺を命じられる。

 その過程でシトラスに不完全な誓約魔法をが掛けられていることを知った。

【余談】

 例え魔勇の勇者に殺されなくても、マーテルの命は先王の息のかかった全勇者の抹消なので誓約魔法で死んでいた。


●魔勇の勇者(メリー)

【容姿】

 男性の平均ぐらいの身長に銀髪碧眼の美女。

【外見年齢】

 二十代後半

【勇者の在り方】

 魔法で愛する人を助けること

【担当】

 魔法と後方支援

【出身】

 中央貴族

【人物】

 最も魔法に長けた勇者

【ギフト】

 名前:鬩ぎ合う背徳の声

 効果:闇と光を除く魔法の適正をもち。本来魔力反発により持ちえない背反する属性の平行使用も可能。

【経歴】

 かつてアドニスの剣の弟子であり、勇者として同僚であり、男女として関係をもっていた人物。

 アドニスの私情により、王命を受けた勇者の粛清を免れる。この件で二人の仲は破局。

 その後は何食わぬ顔で王家に忠誠を誓い、行動と功績をもって王家に取り入る。

 その裏で、先王とアドニスと協力して勇者の廃絶を推し進める。


 先王とアドニスとは同志であったが、先王は死に、アドニスは王弟の影響下に置かれることに。

 先王が生前に娘を次期王にするという話を聞いていた彼女は、王弟を王とは認めず、四門の王弟への反乱に加担する。すべてはアドニスを勇者の呪いから解き放つために。

 北部の出身の沈勇の勇者に化けて、二十年以上も前にブラジュに潜入し、レスタに接近した。

 最期は真名を呼ばれて動揺したところに、アドニスが意図的に距離を詰めてきたため、反射的にその胸に剣を突き刺す。シトラスの攻撃は普段であれば、対処可能であったが、抱きしめられたとでさらに動揺して対処できなかった。想い人の胸の中で死んだので、勇者の死としてはそんなに悪くないと思っている。最期にアドニスへ囁いたのはそう言う言葉。


 ちなみにレスタに限らず、東部、西部、南部にも同様に変装して根を張っていた。

 レスタを殺したのは、活かしておく必要がなくなったことと、攻撃されたから。

 シトラスはそのための王家への二重スパイにするつもりであった。そのため屋上での初戦も殺す気はなかった。

【余談】

・スキットに入っているのは、独自に調合した変身魔法薬。

 これでジキルや沈勇の勇者に化けていた。声だけは声帯模写。なお、ジキルの声が再現できなかったことから風邪の後遺症ということにして、声を潰していた。

・例えシトラスに殺されていなくても、愛する人(アドニス)に手をかけたことから誓約魔法で死んでいた。


●剛勇の勇者

【容姿】

 赤褐色の髪と瞳をもつ壮年の荒益男

【外見年齢】

 三十代後半

【勇者の在り方】

 敵を殺すこと

【担当】

 戦争

【出身】

 西部の領民

【人物】

 三度の飯より戦争が好きな戦争屋

【ギフト】

 名前:無双の怪力

 効果:強化魔法なしでも常人の十倍の力をもつ

【経歴】

 その腕っぷしを使って戦争で成り上がった傑物。

 その存在は西の大国ラピス帝国にも脅威として認知されていた。

 ハーゲンの初代領主であり、穏健派の筆頭であったハーゲン・ジュネヴァシュタインからは蛇蝎の如く毛嫌いされていた。

 ハーゲン以外でも西の戦線で名を馳せ、ついには勇者に任命された。

 勇者任命後に各地の戦争屋を寄せ集め、ハーゲンに再び身を寄せる。

 ハーゲンが死ぬと、その子たちを殺害し、恐怖と暴力で都市を掌握。

 後の禍根を断つためハーゲンの直系を断つことを試みるが、ジェニパーとその母を都市外へと取り逃す。

 以降は都市を出たハーゲン派に流浪の民という蔑称を与えて、執拗に攻撃を繰り返した。

 最期は、誓約魔法による強化(バフ)を受けたシトラスと、ボルスにより弱体化(デバフ)により敗北。死亡する。

【余談】

・強面な見た目に反して、単純な力量では勇者の中では智勇の勇者と並んで最下層である。

・魔勇の勇者にボコボコにされたため、以降は彼女に従う。

・ハーゲンへと連れてきた戦士たちは過去に彼と組んだパーティーたちであるが、剛勇の勇者の死後は自然と霧散した。


●沈勇の勇者

【容姿】

 蒼色の髪と瞳をもつモノクルをかけた表情に乏しい美青年

【外見年齢】

 二十代後半

【勇者の在り方】

 嘘を吐かない

【担当】

 治安

【出身】

 北部の下級臣民

【人物】

 最強のポテンシャルを秘めたコミュ障

【ギフト】

 名前:言の葉の呪

 効果:吐き出す言葉に魔力が乗り、それを聞いた者を動かすというもの。要はめちゃくちゃ強い言霊。

【経歴】

 ギフトのために、北部の辺境地域で神のような扱いを受けていた。

 その噂を聞きつけた王家に保護され、勇者に任命される。

 音声を遮るか、言葉に乗った魔力以上で魔力抵抗すると無効化できる。

 勇者就任後、先代勇者を一人そのギフトで殺害している。

 王命を受けたアドニスに殺される。

【余談】

・対人戦では初見殺しで最強格である。

・魔勇の勇者にボコボコにされたため、以降は彼女に従う。


●剣勇の勇者

【容姿】

 ターメリック色の髪と瞳をもつ垢抜けない青年。

【外見年齢】

 二十代前半

【勇者の在り方】

 斬り殺すこと

【担当】

 諜報

【出身】

 東部の領民

【人物】

 勇者の皮を与えられたシリアルキラー

【ギフト】

 名前:切り咲く手

 効果:手にした無生物が刃に変わる。

【経歴】

 人斬りで指名手配されていた時代に遭遇した先代勇者を惨殺。

 その強さを見込まれ勇者に採用。採用後にまた一人先代勇者を惨殺している。

 魔勇の勇者の依頼で毎日人斬り、魔物切りに精を出していた。

 メアリーに斬り殺される。

【余談】

・王国で最も人を斬り殺している殺人鬼。


●智勇の勇者

【容姿】

 孔雀色の髪と瞳をもつ小柄な小悪魔美女

【外見年齢】

 二十代前後

【勇者の在り方】

 人以外を殺すこと

【担当】

 魔物

【出身】

 中央の地下都市

【人物】

 歪んだ世界が産んだ勇者(かいぶつ)

【ギフト】

 名前:アナタのものはワタシのもの

 効果:体液を取り込んだ相手の能力を再現できる。

【経歴】

 過去に目の前で親を亜人に嬲り殺され、人以外の生き物をひどく憎むようになった。

 その経験以来は亜人と魔物の区別がついていない。亜人を人語を喋る魔物だと認識するくらいには壊れている。

 人族にはひどく評判がいいが、亜人たちからは極端に評価の低い勇者。

 普段は理性で抑え込むが、狂化した魔物とフロス公国との紛争後には、理性のタガがはずれ、見境なく亜人を殺した。

 その最後の被害者がブルーであり、その件を最後にシトラスと袂を分かつ。

 根は善良あるため、命を狙ったシトラスとミュールであっても、魔が差したとして見逃した。

 その後、誓約魔法により力を増したシトラスの前に敗北。死亡した。

 自身の在り方に疑問を抱いたことから誓約魔法の恩恵を失いつつあり、既に弱体下していた。

 自分を手にかけたシトラスに対しては恨みはなく、感謝すらしていた。

【余談】

・勇者の中では比較的常識人。

・単純な力量では勇者の中では剛勇の勇者と並んで最下層である。


当然ながら勇者たちも一枚岩ではないです。

魔勇の勇者は他の勇者を実力で従えさせていましたが、他の勇者は虎視眈々とその首を狙っていました。

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