あいうえおホラー
掲載日:2023/10/12
「あ」いしてると言われた。
道を歩いていた時だ。
そう言った人間を、キョロキョロと探したら。
いなかった。
「空耳かな」その時はそう思っていた。
「い」やな予感がする。
もしかして、幽霊なのでは?
友人が俺の様子を不審がっている。
「どうしたんだ?」
「なんでもない」
でも相談することなんて、できやしない。
「う」そだと思った。
見慣れた顔。
聞きなれた声。
服装は俺があげたプレゼント。
化粧は初デートの時のまま。
夢に出てきたのは、以前付き合っていた彼女。
元カノだ。
「え」がおで詰め寄ってくるのが怖い。
ーー私達アイしあってイるよね?
ネエ、ひとリはさびシイよーー
やめてくれ。
あれは、事故だったんだ。
殺すつもりなんてなかったんだ。
「お」そろしい夢だった。
目が覚めてほっとしたら、ベッドの上にずしりとした重み。
視線を少しずつずらしていくと。
いた。
そこに。
俺の。
血だらけの。
生きてはいない。
元カノが。
ーーいっしょにずっとイようネーー




