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レベルアップ

今回は少し長めです。と言っても他作品と比べると短いですが



(さてスライムを探すか)



「うん?」



足に何かあたったが、特にそれらしきものが見当たらない。



(もしかして…)



四つん這いになって地面を丁寧に探していく。




「あった」




それは透明な丸い玉。だがビー玉の透明な色とは訳が違う。完全に透明なのだ。

見ただけではどんな形かも、どのくらいの大きさかもわからない。

手に持ってみて初めて球体だということがわかる。

触り心地はまるでガラスのようだ。




(これがスライムの核なのか?)




水の中にあっても見えないわけだ。

これだけ透明だと場所がわかっていないと壊すことができない。




だがスライムに核があるとわかったのは大きな収穫だ。

おそらくこれを壊せばスライムを倒せるだろう。

武器があれば容易に倒すことができる。




(まあ今は持っていないけどな…)




ただスライムを倒した時のドロップアイテムという可能性もある。それについては落ち着いてきたら試してみようと思う。





 ――――  ―――――  ―――――  ―――――





スライムを探し始めて15分ぐらい経ったがまだスライムを一匹しか見つけていない。

ちなみにそのスライムを倒した後も透明な玉があった。

水を入れる容器があれば水を保存することができるのだが、あいにく水筒は教室に置いてきてしまったので、持っていない。




「えっ?」




スライムが二匹一緒にいた。居たのは居たのだが、確かに一匹はさっきと同じように水色なのだが、問題はもう一匹の方なのだ。




(いや、緑色って)




そう、緑色なのだ。中の液体が染色されているだけなのか、また全く違う物質なのか?よくわからない




(とりあえず保湿クリームを投げてみるか…)




それで倒せなかったら水色のスライムだけ探して、そいつだけ倒せばいい。




(どうだ?)




緑色のスライムに向かって保湿クリームを投げてみたが、体の表面に付いて中に入っていかなかった。




(スライムの色によって構造が違うのか?)




だが体の表面に付いたということはおそらく物理攻撃が効く!体を覆っている膜を破れば倒せるかもしれない。最後のシャーペンを突き刺してみる。




(うわっ!)




膜みたいなものがあっさり破れて中から緑色の液体が少し出てくる。液体がシャーペンに付いた。

シャーペンは溶けていないから溶かす作用はないのだろうが、その緑色の液体は粘り気があり、ガチャガチャのスライムのような感じだった。




さらにすぐシャーペンで開けた穴は塞がれていく。





(そう簡単にはいかないか…)




水色のスライムが近づいてきた。こちらも同様に保湿クリームを投げる。水色のスライムはあっさり死んだ。




(さて、緑色の方はどうする?)




こればかりは緑色のスライムと距離を取りながら地道にシャーペンを刺していくしかないだろう。

物理攻撃が効くだけありがたいが、こいつの攻撃方法がわからない。




(側から見たらなかなかシュールな絵面だろうな)




数十回刺したときやっと緑色のスライムを倒すことができた。

緑色のスライムを倒した後、中の液体が地面に広がる。これは仮に飲めたとしても色的に飲もうとは思わない。




「うおっ!」




突然目の前に半透明のスクリーンが現れた




(レベルアップ?)




レベルアップしたようだ。




ありがとうございました!

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