死闘後
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ダメージこそ喰らってはいないが、本当に危ない戦いだった。
一発でもまともに受ければ瀕死確定、下手すれば死んでいた可能性もあった。
あの後、そのまま気絶してしまい、気がつくとすでにオークの死体は無くなっており、そのかわりその場所には初めて宝箱と呼ぶことができる宝箱があった。
宝箱の中には、高級そうな短剣と布の袋、後は巻物が入っていた。
まずはこの布の袋。これはマジックアイテムというもので、見た目以上のものが入るという定番のやつだ。
どのくらい入るのか試してみたが、見た目の大きさの約2倍くらいだ。
元々、布の袋自体あまり大きいものではなかったので、そこまで物は入らないが、それでも地球に存在するあらゆる法則を無視している、ぶっ壊れアイテムである。
次は巻物。今回の巻物は異常状態系の魔法だった。
効果は
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パライシス
使用者よりレベルの低い生物を麻痺状態にする。
使用者よりレベルが高ければ、一定確率で成功する。
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という者だった。
麻痺状態というのはおそらく「プラズマボール」を使った時のスタン状態と似たようなものだろう。
効果が同じで少し落ち込んでたりもする…。
そして、気になったのが、「パライシス」の効果対象が「モンスター」ではなく「生物」になっている点だ。
これは人間に対しても使用することができるということではないだろうか。
もし、ダンジョンの外に出ることができ、ダンジョン外においても剣技や魔法が使えた場合、これはかなり危ない。
人間に対して使う人が絶対にいないとは言い切れない。
もしそうなら、早急に政府が手を打つだろうが、法律を制定するにしても時間がかかるし、そういう類の法律ができたとして、同等以上の実力者が相手をしなければ捕まえることができないだろう。
普通の警察官では相手にならないだろう。
最後にこの短剣だ。
これに関してはよくわからない。
「鑑定」などのスキルを持っていれば別なのだが、そんな便利なものは持っていない。
とりあえず見た目的にも強そうで、今まで使っていたものはゴブリンから奪ったものを刃を研ぎもせずにずっと使っていたため、ガタが来ている。
ここまでよく持ってくれたものだ。
これはマジック袋の中に入れて大切に保管する。
そして一番驚いたのが一度の戦闘でレベルが3つも上がっているところだ。
まあまあ格上とやり合っていたらしい。
ありがとうございました！
