ボス戦④
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誤字やあれ?ここおかしくない?とか思った人は気軽にコメントで言ってください。
(嘘だろ…)
今のは間違いなく剣技。しかも斧が振り下ろされた軌道が見えなかった。
あれを見た後だと、怖くて前に出ることを躊躇ってしまいそうになる。
あの攻撃に当たって仕舞えば痛みを感じる間もなく死んでしまうだろう。
(どうせ死ぬのなら痛くなさそうなあの攻撃で死にたいな…)
そんなことを思ってしまう。本当に勝てるのだろうか?
やれることをやって負けたのならそれはしょうがない。
負けて、死んでも悔いのないような戦いをしよう。
学校にはまだしたい事、やりたい事がいっぱいあったが、それは仕方がない。
もし生きて帰れたらすることにしよう。
「ふー」
息を整える。
「プラズマボール」
「プラズマボール」
「プラズマボール」
プラズマボールを3回使った。今のレベルだと6回まで使えるが、MP切れが怖いので使うのは5回までだ。
あと使えるのは2回まで。
初めのプラズマボール2つは直線的にオークに向かっていき、盾に阻まれ消えるが、最後の一つはコントロールして、盾をかわして横からオークに当たる。
プラズマボールのコントロールは現在一つまで可能となっている。
長時間動かせるわけではなく、また複雑にも動かすことができない。
少し曲がることができたり、早さに緩急をつけたりすることができるぐらいだ。
なのでプラズマボール一発だけではコントロールできるとは言え、防がれる可能性があったのでダミーで、余分に打ったが、一つで十分だったように思える。
(よし!)
オークがスタン状態になった。
バックチェンジは体力の消耗が激しいので敢えて使わない。
距離を詰め、大きく跳ぶ。
「バッシュ!」
首を深くかき切る。
スタン状態がとけ、首切られながらも反撃しようとしてくる。
(ここで決める!)
剣技もあと一、二回しか使うことができないと、感覚的に悟ったからだ。
「バックチェンジ」
空中にいる状態からそのままバックチェンジを使う。
目の前にあるのはオークのうなじ
「バッシュ!」
うなじをえぐる。
疲労感が襲ってきて、まともに着地することすらができない。
目だけを動かし、オークをみる。
膝をついたまま動かない。
(頼む、倒れてくれ!)
そんな願いは届かず、オークは再びその二本足でしっかりと地面を踏み締める。
(くそ!ここまでか…)
オークがこちらに向かい、一歩目を踏み出そうとするが、その足が地面を捉えることはなかった。
ゆっくりとオークの体が重力に従い、地面に引き寄せられて行く。
そして二度と動くことはなかった。
ありがとうございました!




