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ボス戦②

コメントなどもよろしくお願いします





異質な雰囲気が漂う。

目の前には、凝った装飾が施されている自分より大きい扉があった。

それはドーリア式と言うよりもイオニア式に近いだろう。




(これはボス部屋か?)





扉が大きいため、かなり力を込めなければ開かないと思っていたが、いざ開こうと思うと少し押すだけであっさりと開いた。




扉の向こうにあった部屋は今まであった部屋より随分と大きい。

部屋の形は長方形ではなく、ドーム型になっている。





そしてその部屋の中心にいたのは大人の人間よりも2回りぐらい大きい、人型のモンスター。

体の色は緑色であるが、ゴブリンではない。

それは「オーク」と呼ばれるモンスターであった。 




右手には巨大な斧が握られており、左手には木製の盾を握っている。

盾が木製ではなく金属ならば「プラズマボール」が有効的であったが、今回はそうもいかないようだ。




オークの眼球がこちらを捉える。




「グオォォォォォォォォ」




(くそ! 動けない!)




これは「威圧」とかそういう類のスキルか何かだろうか?

そう疑わざるを得ない。

頭では分かっているのに、体が硬直して動くことができない。

別に怖いわけではない。もうモンスターにも慣れているはずだ。だが体は一向に動かなかった。




硬直状態が解けていないが、オークは待ってくれるはずもなく、突進してきた。




距離を一気に詰められる。




(くそ!)



「バックチェンジ!」




なんとかオークの後ろに回り込む。

だがオークは避けられたとわかった瞬間その場で停止。

オークは振り向きながら、水平に右から左へと剣を振るう。まるで俺の居場所がわかっていたかのような的確ななぎ払いだ。




「バッシュ!」




右から来た斧をに向かって、短剣を使い斧を下から上へ弾き上げようとする。短剣と斧がぶつかり火花が散る。

上手く斧は左に流れてくれた。





だが今の一撃で確信した。これを一撃でもまともに短剣で受ければ、吹っ飛ばされて死ぬ可能性がある。

死なないにしても、もう動くことができなくなるだろう。

さらに流すにしても「バッシュ」を使わなければ力負けしてしまうため、斧を受けるたびに体が重くなっていく。




(もう少しレベルを上げてくるべきだったな…)




今更ながら後悔するがもう遅い。

ボス部屋に入った時点で入り口は塞がれており、どちらかが死なない限り開くことはないだろう。




剣を構え直す。次はこっちから行く!





ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] さくさくと進みまどろっこしくないところ [気になる点] 冒頭の扉の大きさを表す表現として『自分より大きい扉』とありますが、通常、扉は通行する人より大きいものなので少し違和感を覚えました
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