閑話18:Wiki風にソルニオル事変(ネタバレ注意)
ソルニオル事変
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出展:フリー百科事典(magipedia)
※この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
ソルニオル事変とは、聖冠連合帝国ソルニオル領を中心として、大陸共通暦1770年に起きた大規模抗争事件である。ソルニオル事件とも呼ばれる。
事件は地中海圏一帯に及ぶ広範なもので、この事件により地中海情勢は酷く悪化した。
1:概要
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聖冠連合帝国ソルニオル領はシューレスヴェルヒ=ソルニオル公爵家が代々治める土地だったが、ソルニオル公爵家は代々に渡り、密貿易や規制品取引などの犯罪行為などによって巨額の富を得ていた。このため、ソルニオル領は帝国最大の犯罪拠点と見做されていた。
事件当時の当主ルートヴィヒは悪辣極まる人物として知られている一方で、その経営手腕は卓越しており、彼の統治の下、ソルニオルの犯罪ビジネスは地中海圏に及んでいたという。
事件の始まりは、共通暦1770年年始にソルニオル公爵家の密輸業者が、海賊海岸と呼ばれる大陸南方海賊に殺害され、ソルニオル側が報復として海賊海岸の村落を焼き討ちして始まった。
両者の暴力は当時の水準からみても凄惨なものであり、ソルニオル領沿岸部や海賊海岸で女子供を含めた虐殺や惨殺が繰り返された。
帝国司法省焼き討ち事件
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この事態の中、帝国政府にルートヴィヒと子息達に対する告発が行われた。
告発内容はソルニオル公爵家の犯罪商売に対するものや、個人的犯罪行為に対するもので、帝国政府はルートヴィヒが帝室連枝であることを鑑み、逮捕ではなく自主的な出頭を促した。
この出頭命令後、帝国司法省が放火によって焼失。
放火はルートヴィヒの指示によるものと疑われたが、明確な証拠が無かったため、身柄の拘束は行われなかった。また、司法省焼失に伴い、ルートヴィヒへの告発も無期限停止処分となった。
また、この司法省放火事件後、ソルニオルと海賊海岸の暴力はより激しさを増している。
両者の暴力によって地中海情勢が悪化した結果、コルヴォラント勢力なども利権拡大を求めて争いへ干渉した。
ソルニオル公爵屋敷・飛空船突入事件
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抗争が激しさを増す中、ソルニオル公爵屋敷に飛空船を用いた火船攻撃が行われた。
飛空船は大陸西方コルヴォラントのモリア=フェデーラ公国から盗みだされたもので、沿岸遊覧用小型飛空船だった。
可燃物を満載した飛空船は、深夜にソルニオル公爵屋敷へ突入した。屋敷に命中はせず、敷地内に落ちたが、満載された可燃物の爆発は屋敷の一部を焼損させ、使用人などに犠牲者が出ている。
この攻撃を実施した者達は1人の犠牲者も捕虜も出していないため、具体的にどれほどの量の可燃物が積載されていたのかは分かっていない。
報復の刃
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抗争が過激化する中で、ソルニオル陣営に対して『報復の刃を恐れよ』というメッセージを残す惨殺事件が多発する。
メッセージの内容から、ソルニオルの犯罪行為で虐げられた人々による報復殺人である可能性が高く、帝国当局は無分別な自警団と呼称していた。
この報復の刃による殺人は残虐であり、首切りなどの死体損壊行為や激しい拷問を繰り返した。
帝国当局は暴力に歯止めをかけるべく、ソルニオル領へ軍の治安出動を決定した。しかし、殺人が止まることはなかった。
帝室別荘襲撃事件
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この時期、帝国皇太子レオポルド一家、帝国宰相サージェスドルフ夫妻、ルートヴィヒの妻クリスティーナ公爵夫人ほか要人数名が帝室保養地バートイフェルにある帝室別荘グリフォン・ガルテンに滞在していた。
ルートヴィヒは手勢を送り込み、帝室別荘を襲撃した。目的は自身の政敵である宰相サージェスドルフの抹殺と妻のクリスティーナ夫人の殺害だったとされる。
これはルートヴィヒがクリスティーナ夫人の裏切りと宰相サージェスドルフの陰謀を疑ったもので、両者を殺害することで、事態の挽回を企図したものと言われている。
襲撃は警備と皇太子一家護衛の近衛騎士を多数殺傷するも、クリスティーナ夫人と宰相サージェスドルフの殺害には失敗している。
事件当時、襲撃者の身元が判明しなかったため、即座にソルニオル討伐と至らなかった。歴史家プレシェンは『宰相サージェスドルフはルートヴィヒの犯行だと分かっていたが、あえて動かなかったように見える』と、襲撃を察知していながら、わざと甘受した可能性を指摘している。その理由は、後述のソルニオル公爵屋敷襲撃事件が実に鮮やかだったからだ。
ソルニオル公爵邸襲撃事件。
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帝室別荘襲撃事件後、ソルニオル公爵屋敷が襲撃され、警備員と家人の一部が殺害され、屋敷に居たルートヴィヒが拉致誘拐される。
襲撃者達は攻撃に先駆け、ソルニオル領の港湾部と市街地にて破壊活動を行い、治安出動していた軍を陽動し、その隙に公爵屋敷を襲撃している。
また、襲撃者達の一部は帝国陸軍の制服を着ていたという証言があり、軍の関与ないし帝国政府内の支援があったのでは、と指摘されている。
この襲撃は極めて冷酷であり、投降した警備員とソルニオルの犯罪行為に関与していた家人を中庭に連れ出し、処刑している。
この事件に前後し、ルートヴィヒの子息達、先妻の間に産まれた三人の息子がソルニオル領から逃亡している。
アントニオ・フォン・シューレスヴェルヒ=ソルニオル殺害。
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大陸共通暦1770年初春。大陸西方コルヴォラントの法王国に逃亡していたルートヴィヒの次男アントニオが殺害される。
妻子は無事だったが、アントニオは妻子の眼前で殺害され、首を切断されて持ち去られた。
この襲撃者達は逃亡時に法王国警吏と激しい戦闘を繰り広げた。死傷者を出しているはずだが、襲撃者側は死者を置き去りにせず、捕虜を出さなかったため、詳細は分かっていない。
しかしながら、妻子と法王国警吏はアントニオの死を明確に証言しているが、この後にアントニオの印章を使った手紙や契約書などが発見されており、生存説がささやかれる。
後年、その死を確認するため、墓を掘り返したところ、棺の中は空だったことで、生存説は強まった。
後年、この生存説によってアントニオを騙り、『ソルニオル家復興費用』をたかる詐欺師が出る。
ガラス標本事件
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帝都広場に、ルートヴィヒと長男エーリッヒの全身剝皮が収められた大型ガラスケースが発見される。ガラスケースの周囲にはチューリップが飾られていた。(欄外に当時の新聞に掲載された記録絵が掲載)。
ソルニオル公爵家の当主と嫡男が凄惨な死を迎えた後、これ以降、ソルニオル事変は終息へ向かった。
事件後の余波
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帝国はソルニオル公爵家を断絶し、クリスティーナ夫人を当代女大公に叙爵、末子カスパーを新たにレンデルバッハ=ソルニオル公爵に叙爵し、ソルニオル領内に開かれた経済特区総督に任じた。
事変を生き延びたソルニオル一族の者は家名を剥奪されて国外に追放されるか、婚家筋や母方父方の家に入り、静かに生きた。しかし、ソルニオル公爵家の犯罪商売に関与していた者や、個人的に悪事を働いた者達はこの後も『自警団』の執拗な追跡と復讐に晒され、命を落としている。
地中海及び帝国領海内では海賊海岸とコルヴォラント勢力の跳梁がこの後もしばらく継続したが、クレテア海軍と帝国海軍の協働鎮圧作戦により、徐々に落ち着きを取り戻し始める。
ソルニオル公爵家三男トーマス・フォン・シューレスヴェルヒ=ソルニオルの消息はついに明らかにならず、現代に至っても不明のままである。
陰謀論
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ソルニオル事変には数々の陰謀論が展開されている。
帝室陰謀論
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ソルニオル公爵家の悪行とその巨大な利権を問題視した帝室が、かねてより反ソルニオル派の筆頭だった帝国宰相サージェスドルフに命じて行わせた説。
ソルニオル公爵家が断絶後、帝室直轄領の経済特区から莫大な収益を得ており、この収益を帝国各地へ投じることで、帝室支持派が隆盛していく。
クリスティーナ夫人陰謀論
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クリスティーナ夫人は元ベルネシア第一王女であり、ルートヴィヒの後妻として嫁いできた。しかし、事変最中に帝国政府が公表した情報によれば、クリスティーナは夫と先妻子息達から虐待を受けていた。クリスティーナ夫人はこの復讐として一連の凶悪事件を企てたという説。
ソルニオル公爵家は断絶し、夫ルートヴィヒと先妻子息である長男次男は惨殺され、先妻三男は生死不明のまま消息を絶った。その結果、ソルニオル領は自身の子であるカスパーが相続している。
ベルネシア陰謀論。
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上述の帝室陰謀論とクリスティーナ陰謀論から派生したもの。
事変の数か月前に行われたサンローラン国際会議にて密約が結ばれたのではないかと推測されている。事この時期に特殊猟兵戦隊の一部が目的地不明のまま出動しており、事変の少し前にベルネシアの”白獅子”財閥麾下の民間軍事会社が地中海圏に進出し、全権特使として白獅子総帥であるヴィルミーナ姫が派遣されている。
また、事変集結後から”白獅子”が帝国から相応量の資源を優遇条件で調達しており、事変への関与の論拠となっている。
関連項目
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東メーヴラント戦争:
同時期に起きていた戦争。
ヴィルド・ロナ大学医学部:
ルートヴィヒとエーリッヒの全身剝皮を標本として現代まで保管している。
ソルニオル家復興詐欺事件:
生存説が囁かれた次男と三男の名を騙った詐欺事件。
帰ってきた兄弟:
上述の詐欺事件を基にした作品。
魔狼の女王:
クリスティーナ陰謀論を基にした作品。
極悪兄弟、異世界へ行く:
次男と三男が異世界転生するライトノベル作品。
誰が殺したソルニオル:
事件後に流行った民謡。




