向こうから一方的にやってくるものたち
選挙日が近いらしい。前の道路を何度も選挙カーが往復している。今回の選挙は、対立する候補者二人だけで、選挙カーも一方の側の車がきたと思えば、しばらくしてもう一方の車がやってくる。たまに両者が前の道路ですれ違うことすらある。
はっきり申し上げて、うるさくてたまらない。選挙カーだけで、「もうその候補者には投票しない」と思ったが、両陣ともしているので、ここでは差がつかない。
選挙カーは、向こうから一方的にやってくる。候補者アナウンスのなかで「うるさくして申し訳ない」と前置きをしているが、そう思うなら宣伝をしないでほしい。そもそも、向こうから半ば強引にやってくるのは、誰もお呼びでないからだ。誰も求めていないから、こちらに影響を与えようとしてくる。それは、選挙カーだけではない。
たとえば、コマーシャルもそうだ。CMを見たいひとはいない。飛ばせるものなら飛ばしたい。見所の手前にコマーシャルをいれ、無理にでも見させようと試みる。客引きもそうだ。需要がないから、向こうから勧誘してくる。
向こうから一方的にやってくるものは、往々にして僕からすれば、無駄であやしいものが多い。ポイントカードは、無料を強調するが、住所が必要だと言って個人情報を求める。選挙カーは、彼らにとって利益となる行動をとっているから、こちらのことを考えてくれない。
僕には、その図々しい態度で引いてしまう。強引であればあるほど、お断りをしたくなる。だけど、一般的にはそうではないらしい。だから、なくならない。とはいえ、別に無くならないことが悪いわけではない。それは僕一人では、なんともならないし、自分だけである程度は予防できる。
ところで、選挙カーとは違って、季節を問わず定期的に向こうからやってくるものがいる。それは、バイクである。マフラーを改造しもの使って?(バイクについて詳しくない・・・)、爆音を鳴らしながら家の前を通っていく。あの行為は、何を目的としているのか。選挙カーは、実際の効果はわからないが、自分たちが応援する候補者の票を増やすために車を走らせている。
バイクは、大音量で何を知らせているのか。自分の存在だろうか?爆音バイクだけは、これまでの話とは異なる例外なのかもしれない。




