diary4
大変でございます。
ベル様がお風邪を召されましたわ…
ベル様は自室の寝台で苦しそうに寝ておられます。
額に触れますと、とても熱くて火傷してしまいそうです。
息も荒く、時々うなされておられます。
あまりにも苦しそうで、私代わって差し上げたくなったほどです。
ですが、そんな都合の良い方法はないですので、私甲斐甲斐しくお世話致しました。
人間の世界では、人に移せば早く直ると言われているそうなので、ベル様の風邪を私に移していただこうと思ったのです。
私、早速ベル様の夜着を脱がしました。
脱がされていることに気づきもしないベル様。
なされるがままに下着だけにしてしまいました。
全部脱がそうかと思いましたが、そこは今後の楽しみにとっておくことにしました。
なんのって、決まってるじゃないですか。
うふふふふ
私も服を脱いで床に落としていきます。
下着だけになって、ベル様の寝台に潜り込んで抱きしめました。
ベル様はとても熱くて、私溶けてしまうかと思いましたわ。
どれくらいたったのかわかりませんけど、ベル様が目を覚まされました。
そして私を見てびっくりされたのか、目を見開いて固まられました。
そんなベル様がやっぱり可愛くて(いつも可愛いのですけれど)、軽く唇を合わせました。
ベル様は弱弱しく私を押されましたけれど、気にせず抱きしめて差し上げました。
こうしていると、早く風邪が治るのですよ、と進言すると、ベル様はそれを信じたのか、はたまた面倒になったのかわかりませんが、それ以上は抵抗することなく大人しくされていました。
何度か唇を合わせていると、そのうち自分が服を着ておらず、私も着ていないことに気がついたらしく、赤かった顔がさらに赤くなられましたの。
…熱が上がった気がしますわ。
気のせいにしておきましょう。
そうして、次の日には元気なベル様のお姿を拝見することができました。
弱っているベル様もいいですが、やはり元気なベル様が一番でございます。