diary2
ベル様は、主に魔王城の中で政務を行っておられます。
といっても、弱肉強食のこの世界、政務なんてほとんどありませんの。
それでも、巡回という名の治安維持(ただの暴力)は行っておきませんといけませんので、3日に1度は外出なさいます。
今日も、そんな外出の日でしたので、私も共としてベル様についていくことに致しましたの。
ベル様は、私の申し出に対して断固拒否を申し渡されましたが、私の説得(内緒ですわ)で落としましたのでご一緒させていただいきました。
今日は、城からベル様の力でおおよそ3時間ほどかけて飛んだ先にある集落へ行きましたの。
ベル様に抱きつけて幸せでございました…(ウットリ
私、思わずそのお胸に頬擦りしてしまいました。
そんな私をベル様は必死に引き剥がそうとされていましたが、無駄な抵抗でございました。
しっかり堪能させていただきましたとも。
どうも、女である私には甘いようです。
本来であれば、力で私が敵うはずないのですけれど。
集落についたら、私を置いてさっさと政務を行われます。
まず、一番に村長のところへ行き、力の誇示と忠誠を確かめなさいました。
その後は、村を回って、襲ってくるものたちを薙ぎ払っておられました。
なんて凛々しいお姿なのでしょう…
惚れ惚れしてしまいます。
今日は、もう1箇所行くとのことで、再びベル様に抱きつきました。
ベル様は、もう好きにしてくれという具合で、次の場所へ飛び始めました。
好きにしてよいならば、と私少しエスカレートしてしまいましたの。
ベル様は顔を真っ赤にして、森の中へ降りてしまいました。
どうしたのかと見上げると、私をべりっと剥がしてお顔を覆いになられました。
そして小さく、「勘弁してくれ…」と情けないお声をおあげになりましたの。
私、それに萌えてしまいまして、思わずベロチューをかましてしまいました。
ベル様は、口付けの合間に制止の声を上げておられましたけど、気にせずしっかりたっぷり堪能させていただきました。
ご馳走様でした。大変おいしかったですわ。
そして、ベル様は「もう帰る…」と政務を途中で放り出してお城へ帰還されました。
残念でしたわ。
もう少し2人きりで旅行しとうございました。