006-000 夢か現か③
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* 過去、真っ赤に燃えた、この建物は。
* 今、真っ赤な嘘で、塗り固められている。
* 充満しているのは、決して毒などではなく。
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* 『何をしているの?』
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* 桜色の髪が、私に訊ねる。
* どうしてここに居るのか?—— 私も解らない。
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* 『ここに来た理由が、思い出せないの?』
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* 桜色の髪が首を傾げ、微笑みかけてくる。
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* 『じゃぁ、思い出せるように、ここのこと、教えてあげる』
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* 私は桜色の髪についていくことに決めた。
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目を覚ますと、そこは自分の自宅だった。
また夢を見ていたらしい。
私は現実を思い出すべく、自然と点けるようになっていた手記を鞄から取り出す。
あれから、橋本先生の元に行って話をした。
橋本先生から教えてもらった内容は、花菜子の持病が非能力者と地肌で接してしまうと花菜子の皮膚が爛れてしまうこと、一度爛れると薬物を摂取しないとなかなか治まらないこと、その薬物が劇薬で貴重なモノであることの3点。
ただ、性格うんぬんに関しては否定的で、今まで花菜子は能力者しか入学できない学校に通っていた為に、非能力者との接し方が解らないのではないか、という結論だった。
しかし、どちらにしても花菜子への御咎めは親御さんへの手紙での注意程度に留められ、猪塚への御咎めは(適度な説明はするけども今回は)注意だけに留められることになった。
布団に入る直前まで、私はずっと悩んでいた。
花菜子が居た小学校は、恐らくこの里の中にある学校だと思う。でも、中学校は外界の能力者専門の学校だった。死神様が特別な許可をしていない限り、このような変則的な通い方は出来ない。花菜子が幹部であっても、否、幹部だからこそ、本来なら里の中の学校を卒業した方が良いに決まっている。
それなのに、何故、彼女は許可されたのか?




