表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/50

7ティータイム

ブックマーク5件!ありがとうございます

今日は暖かい日でしたね

――コンコンコン

「お嬢様。ティータイムのご準備が出来ました」


 メアリーがノックをすると、ビクッと双子の肩が大きくはねた。と思ったら


「あー……じゃ、じゃあまた来るね」


「リュリュ……またね」


 と言い、入ってきた窓から逃げるようにして出て行った。


「お嬢様?どうかなされましたか?」


 部屋の外からメアリーの心配の声が聞こえる。


「ううん!大丈夫よ!」


 そう言って車いすでドアへ向かい鍵を開け、メアリーを中に入れた。

 鍵を閉めていたことに気づいたメアリーは

 

「お嬢様!?鍵を閉めていたのなら、言って下されば鍵をお持ちいたしましたのに!段差がありましたよね?大丈夫だったのですか!?」

 

 と指摘されたが、

 

「ええ。これくらいなら」


 と言い、車いすの操作に慣れていることをごまかした。


「そうなのですね!」


 と納得したメアリーにティータイムの準備をしてもらった。


 

「…………。美味しそうな紅茶とサンドウィッチね。いただきます」


 ティータイムといったらケーキと思いつく私はいち早くケーキをつくろう。と決意をして、お紅茶を飲み始めた時のことだった。


「お嬢様がお元気になられて、大変うれしく思います!」


「……最近は、すごく弱っていましたよね」


「ええ。あの日――約2週間前、お嬢様の山場だとっ。お医者様にグスッ。言われてグスッ。」


 そのまま号泣しそうなメアリーをなだめ、事情をよく聞くと、かなり危ない状態だったらしい。

 家族全員で見守り祈っていたら、なんと奇跡的に容体が回復したらしい。


 それから3日間、また容体が悪化したりと大変だったらしいが、私は目覚めることができたらしい。


「本当に……本当に……良かったです……」


 号泣し始めたメアリーは、しばらくは泣き止むのが無理そうだといい、落ち着くまで部屋を出ると言った。


 そして、一人になった私は、うすうす感じていた複雑な気持ちが大きくなっていくのを感じていた。

コメント、ブクマ、評価、いいねよければお願いいたします<(_ _)>




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ