46マカロン
な、名前かぁ……。
安直に精霊ちゃんとかは……。違うよねぇ……。
私はうーんとうなりながら考える。
未来の精霊だから……未来ちゃん?紫色だから紫ちゃん?
やばい思いつかない!
頭をフル回転させながらもこんなに思いつかないとは……。
自分のことを自分でなめていた。
『なんでもいいですよ?そこまで考えなくても』
そんな状況を見て気を使ったのか、精霊が声をかけてきた。
「!だめでしょう!名前は大切なんだから!!気持ちはありがとう」
『……了解いたしました』
硬いですね。もっと仲良くなりたいな~。……そういえば!
ピーンと思いついた。
「ねぇ!あなたの名前、マカロンとかどう!?」
確かマカロンには「特別な人」という意味があった気がする。
私はこの子と契約をしたのだし、特別だろう。人かどうかはわからないが。
それにマカロンは前世の私の中で、一、二を競うほど好きなお菓子だった。ああ次はマカロンをつくろうかなぁ。なんてことを考えていると、
『マカロン……いい名前ですね、かしこまりました』
私が契約した未来の精霊――マカロンは、そう言い強い光を発した。
「うわぁぁ!?……だ、大丈夫……?」
私は、思わず声をあげてしまい、少しの恥じらいを隠すためそう聞いた。
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