45 こんにちは
『こんにちは、リューナ。ワタクシはあなたが契約した精霊です』
「はぇ?」
あれ?精霊って喋るの?え???
私の頭の中が?で埋め尽くされることとなった理由は数分前に遡る――
「よし!今日もいいクッキング日和だわ!」
それが日常となった私は今日もお菓子作りをしようとキッチンに立った。
「今日はなにをつっくろーかな~♪」
うっきうきの私はプリンでも作ろうかと材料を集め始めた。
すると胸のあたりが紫色に光って――
紫色の精霊?が出てきた。
その精霊はきょろきょろと辺りを見渡すと、私の方を見て喋った。
『こんにちは、リューナ。ワタクシはあなたが契約した精霊です』
「はぇ?」
せ、精霊?しゃべったー!
精霊って喋るの?え!?
頭の中は?しかなくて――
「こんにちは。今日はいい天気ですね~(棒)」
と後で振り返るとなんだよと思うことを口にしていた。
『……リューナ。ワタクシに名前をくれませんか』
……の部分で精霊は笑ったような気がした。気のせいかな。
「な、名前……」
じ、実は私は名づけが大の苦手だ。
前も犬を飼うときに名付けようとしたが、一瞬で却下された実績がある。
「ちょ、ちょっと待ってください……」
頭の中で大会議が開催された。
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