36はぇ?
寒いのは嫌いです……
ということで、半年をかけて完成させた砂糖!!!いやぁね、やばいくらい大変だったわ。
迷子になって帰ってきたとき、メナードさん・双子・メアリーには号泣され、フェルナンドさん・エドワードには目が笑っていない笑顔で説教された。
そして、今度このようなことがあったら、外出を禁ずるというような内容の誓約書にサインをした。
私が悪いから、文句は言えないのだけれど。
だが、その後しばらくしゅんとしていた私を見て、欲しいものは何かと聞いてきたメナードさんとフェルナンドさんに私専用のキッチンが欲しいです!というと私の部屋にキッチンをつくってくれた。
そして、そのキッチンで毎日何回も研究したのがようやく実った。
もう一なめ……いや、これから大事に使おうと思い、私は砂糖を瓶に詰め、盗られないように本棚の裏の小さい収納庫に入れておいた。
そして、私が何を作ろうかわくわくしつつ考えていたら、コンコンコンとノックの音が聞こえてきた。
「お嬢様。メアリーでございます。旦那様がお嬢様をお呼びになられたので、お迎えに参りました」
「!そうなの、ありがとう」
私はそう返事をして、名残惜しくも何をつくるかを考えるのをやめ、部屋の外へ出た。
「リュリュ……いや、リューナ。今日はお前に大事な話があって呼び出させてもらった」
フェルナンドさんの部屋に行くとフェルナンドさんの他にも真剣な表情をしたメナードさんが同席していた。
少しピリピリした空気に何事かと身を構えていた私にフェルナンドさんはこう言った。
「リューナ、お前に婚約者をつくろうと思う」
「……はぇ?」
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