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34またね

多分、夏休み中にまた投稿しだしますので……(前回の完結の間、忙しくそんなに作れていなかったので、書き溜めつくります)

「……着いたよ」


「わ!ありがとう!本当に助かったよ~」


 この位置から街が見える場所まで案内してもらった私はぺこりとお辞儀をしながらそう伝える。

 あのシュクレ……なんとかも採れたし、やりたいことは全て終えた。


「……全然」


 そして、少しの間気まずい空気が流れる。


「「…………」」


 そろそろ別れの言葉をしようとしたとき、


「ねぇ、リューの家ってどこだっけ」


 不意にレアがそう聞いてきた。

 私は少し不思議に思ったが、


「?クワソン伯爵家だよ」


「!それってメールソン王国の家?」


 あ、レア知ってるんだ!


「そうだよ?」


「……そっか、年齢は?」


「?10歳だよ?」


 それだけ聞くとまたレアはしゃべらなくなった。

 しばらくして、


「ねえリュー、またボクと会ってくれる?」


 レアが真っ直ぐ私の目を見てそう聞いてきた。


「!もちろん!また会いに来るわ」


 そう考えていたことを伝えると、


「ううん。それは大丈夫だよ」


「……え?」


 私の頭の中には?マークが浮かんだ。


「じゃあ、またね」


「?う、うん。またね?」


 それだけ言うとレアはすぐに森の奥の方へ走り去っていった。

 あ!もしかしてレアが来てくれるってこと!?

 レアの影が完全になくなったころ、私はその考えが頭に浮かび、一人で納得していた。


――――――――――――――――――


「母さん、ただいま」


「おかえり~!カトレアちゃん!」


 母は僕が帰るといつも玄関まで来て笑顔で出迎えてくれる。

 やっぱり優しいな。


 僕は手を洗い、すぐに自分の部屋に向かった。


「……メールソン王国、か」


 僕はベットに寝転がりそうつぶやいた。


 僕の本当の家はメールソン王国にある。

 今はある理由でここで母と2人で生活しているのだが……。


「……現実逃避なんてしていないで、ちゃんと現実と向き合わないとだよな……」


 そう頭では思っているが、今はまだ心の整理が出来そうにない。

 それでも―――

  いつかは、絶対に会いにいくんだ。リューに。

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