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2娘(妹)大好き家族

 ううん―――ここはどこ?(ちょっと前にも言った気がする)


 重い瞼を開け、まぶしい光に顔をしかめた私。それは、手が握られている方向から光っていた。そーっとそちらを見ると、信じられないほど美形で瓜二つのおそらく双子と思われる美少女と、その双子よりも身長が高い美少女、そしてこちらを心配そうに見ている、20代前半に見える夫婦?がいた。


 ぐっこれはこの美形たちのオーラはすごい威力ね……鼻血が出そうになるわ………


「リュリュ!よかったぁ。もう起きてくれなかったら、どうしようかと思ってたよ」


「リュリュ……大丈夫?」


「おはよう。リュリュ、今は平気なの?」


「リュリュ!病気なんかに負けてはだめですよ!そしたら、私たちが許しませんからね!」


「体は今、大丈夫か?つらくないか?」


 と話しかけられると、頭痛がし、この人たちの情報などが頭に流れ込んできた。


 まずこの双子。この美少女に見える双子はどちらも男の子らしい。―――顔で判断するのは良くないわね……

 双子の弟でよく喋るジョージ兄様。双子の兄で無口なジョセフ兄様。

 そして、またまた美少女と思ったが男の子だった双子より背が高いエドワード兄様。

 元気で明るいメナード母様。いつでも冷静でとても優しいフェルナンド父様。

 前、目を覚ました時に号泣していたのは、私の専属メイド兼護衛のメアリー。


 ということや、リューナの今の病状、使用人の名前、家の構造、リューナが暇なとき読んでいた本の内容など、様々な情報だ。

 情報の多さに脳が追いつけなかったのか、頭痛が強くなり思わず顔をしかめると、


「きゃあああ!大変!リュリュが苦しんでいるわ!お医者様!今の病状を!はやく!」


 というように母様が言い、てんやわんやの大騒ぎになってしまった。

 冷静な父様が止めてくれるかと思ったが、父様もおろおろしていて、止めることなど出来なそうだ。


「皆様。落ち着いてくださいませ!私は大丈夫ですから!」


 と大きな声を出すが、興奮状態の家族たちには聞こえていないよう。


 あっ……これ止められないやつだわ……諦めよ


 と大慌てしている家族をあきらめの境地に至ったわたしだった。

 

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