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19準備と出発

のんびりマイペースに更新頑張ります

「リュリュ、リュリュ!剣の特訓しに行こうぜ!」


「はい!今行きます!」


 私が、まい…いや、甘い匂いに誘われて裏路地に入ってしまった日から2年と少しの年月が過ぎていった。

 その時間の中で私は人並みのもしくはそれ以上の身体能力を手に入れることが出来た!この世界の人は回復能力や基礎の体力が高いのもこの結果に関係しているのだろう。


 ちなみにあの誕生日の後日談なのだが、リューナの家族からはみっちり絞られ、メアリーには号泣され、医者からも説教が入った。

 かなり反省した私は、やっぱり迷子は……ゴホンッ路地裏に一人で入っていくのは良くないと学んだ。

 それと、不思議な届き方でフードさんから来たと思われる手紙も届いた。


『リューナさんへ。

 こんにちは。あの後は無事に帰れたようで安心しました!

 そうそう。あの宝石の効果なのですが、鑑定の無効化とオマケで毒や呪いの無効化も付けときましたよ!特別大サービスですよ~?

 あと、お願いがありまして……リューナさんがご購入された宝石の不思議な力のこと、人に―信用している人にも絶対に言わないでほしいのです。リューナさんが既に話してしまった人の記憶はこちらで〝改ざん〟しておきますので、よろしくお願いします!

 これを破ったら……どうなるかはわかりませんねぇ。

 ではよろしくお願いします!ジャッ

              不思議な宝石店の店の者より』


 という手紙だった。

 この手紙ははじめ紙飛行機になっていて、私の部屋の窓にコツンと当たり私が窓を開けた隙に部屋に侵入し、机の上まで来て紙飛行機が折線のない状態の紙になったのだ。


 とても不思議なことだが、あんな不思議な力が付与されている宝石が売っている店だもの。こういうことがあったって不思議じゃないわ。と割り切ることにした。


 へえ毒や呪いの無効!すご!……呪い……?え?

 この世界には呪いがあるの!?オカルト的なやつではなく!?

 恐ろしい……


 ……私は誰にも言いません。


 と呪いがあるという恐ろしさを知ったのとと絶対に不思議な力のことは言わないと心に誓った。ということは、今でも鮮明に覚えている。



 そして、体力がかなりついてきただいたい1年半前から、剣術や柔道などの武芸なども習い始めた。

 エドワード、ジョージ、ジョセフが教えてもらっいる師匠に私も一緒に稽古をつけてもらっている。

 師匠は辺境を守る侯爵家の二女でぞの実力は国内でも指折りらしい。剣技だけでなくほかの武芸にも優れているし、教えるのは上手だしで自慢の師匠だ。



 ところで、そんな私が武芸を習い始めた理由はただ2つ!

 1つ目は、リューナは可愛いから、今後どこかへ出かけた時絡まれてしまったときに返り討ちにするためだ。

 2つ目は、私の精霊と契約をするための試練(?)が約1か月後に迫っているためだ。この2つの理由だともちろん2つ目の理由の方が大きい。


 私は不審者から、魔物から身を守るため、剣術を習うことを決めた。

 

 私は剣道から始め、始めてまだ1年半だが、元々才能があったのか師匠には驚かれ、上の兄弟3人にも剣道での試合ではかなりの確率で私が勝てるような実力をつけていた。3人の実力はかなり高い方なんだって!だから私はすごくすごい。


 まあ、剣道以外はどうあがいても勝てないけれど。


 それで最近は本物の剣を使った対魔物の剣術の方も教えてもらっている。


 実践訓練は危険だから!とやらせてもらえていないが、師匠によく褒めてもらっているので、そっちの腕前も確かだ!……と思っている。

 

 

 1ヶ月後、私はいつもより少し早めにメアリーに起こされ、服を着替え、髪を整えてもらった。

 そう。明日はいよいよ契約をしに洞窟へ行く日だ。

 

 洞窟――精霊のすみかとよばれるところは各国の王都の真ん中にあり、1年に1度同じ日、同じ時間に精霊との契約――試練を始める。

 

 クワソン領から王都までは1~2時間程で着くが、明日からの契約の試験は2~3日はかかり、その後の契約後の申請や祝賀パーティーなどもあり、1週間程は王都に滞在しなければならない。

 

 そのため、勉強がある双子や学園にかよっているエドワードの3兄弟はもちろん、仕事が山ほどあるメナードさんやフェルナンドさんも一緒には来れない。(祝賀パーティーは親同伴のため、来るらしい)


 なので、私と1週間王都に滞在するのはメアリーやそのほかの使用人数名だ。

 メアリーがいれば、寂しくはないためとても嬉しい。


 そして今、私は家族に抱き着かれていた。


「リュリュ!無事に帰ってくるのよ!?」


「一緒について行ってやれなくてすまんな」


 少々息苦しかったが、それだけ愛されているのだと改めて思い、私は笑顔をつくった。

 

「はい!師匠にたくさん教えてもらったので!心配しないでください!」


 私はそう言って5人を引きはがし、馬車に乗った。



 王都までの馬車で、私は剣の手入れをしていた。

 やわらかいハンカチで刃の部分を磨き、刃はとてもピカピカになった。

 

 その後、私は少し曇っているがきれいな外の景色を見ながら、毎日身に着けていて、体の1部のようにいなっているネックレスを握りしめていた。

 

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