肩を並べる日まで
君にあったとき世界が変わった気がした
君が好きだ
ずっと想ってた。君が好きだ。
気がつけば目で追っていた。来る日も来る日も君のことが頭をよぎる。
会う時はもちろん、食べるときも寝るときも君のことを考えてしまう。
最初はテンションの高い変わった子だなって思ってた。
でも一生懸命に頑張る姿に心奪われてた。誠実で謙虚でいつだって誰かを大事にするところが好きだ。
あなたのことが知りたい。どんなものが好きなの?
どんな色が好き?何が趣味?
話しかける理由をいつも探していた。
君に並べる人間になりたい。
隣に立ちたい。肩を並べて歩きたい。
一緒に笑いたい。だから努力しなきゃ。
僕の名前は河北一。
ハジメと呼ばれている。
中学ではサッカーをしていた。何をやってもダメで、ボールゲームは無理だなと感じていた。
「さて高校ではどうしようか?」
クラブ見学では感じの良かった先輩が居たので、陸上部に入った。体力はあるので長距離には自信がある。
さて、初めは何をするかな?
するとものすごい速さで走っていく女子が居た。
綺麗というか、無駄のない精錬された走り、素人の僕でもわかる。ボーっと眺めていたら、「河北君、行くよ。」
と肩を叩かれた。ハッとなった。
どうやら見惚れていたみたいだ。
次の練習やらないとな。そうして外を走っていると、