1話 日常だった日
初投稿です!
それは変わらないいつもの日常。
全てが変わるあの時までは…
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俺は今、あの時を待っていいる。…そう、残り3秒、2、1…
…キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
「うがー!やっぱ英語難しすぎー!」
「いやいや数学のほうがやばいって」
「いいじゃん拓人は英語と国語めっちゃできるからさー」
「だーかーらーそれ以外ができないんだよ〜」
俺の名前は石松守。親と姉が頭いいのにそうでもない自分がコンプレックス。
「そんなこと言ったら守は数学バケモンじゃねーか」
んでこっちが石田拓人。唯一と言っても過言でもない親友。席が近いっていいよね。
俺たちは高校三年生の受験生。日々勉強に勤しんで…
「守は帰ったら何する?」
「そーだなー。ゲームやるかなー?」
勤しんで…
「おっまじ?なら一緒にマルチやろうぜ!」
勤し…
「いいねー!ならLv90の“暴れドローン”倒そうぜ!」
いそ…
「ああー“暴れドローン”ね。オッケー3秒で逝かせたるわ」
…
「その程度じゃ俺の記録は抜かせないぞ?」
「お前がバケモン級なんだよ!1.26秒は異次元なんだよ!何起こってんのか訳わかんなかったぞ!」
「瞬間火力に特化させたらいけるぞ〜。世界記録確か0.89秒らしいし」
「はっやーそれもバケモンだな」
…勉強には勤しんでいないようだ。
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「やあやあ君たち。勉強したほうがいいぞ〜」
「なんだよ〜点取れてるからいいじゃん」
「じゃあ守君。前回の英語の点数は?」
「う…41点」
「平均より10点以上落ちてる。全然じゃん」
こいつは加藤紗羅。拓人経由で仲良くなった。唯一の女子の友達。そして誰もが認めるレベルで頭がいい。なんでこんなに点数が取れるん?
「はっはーん守ぅ。まだまだだな。俺は89だぞ!」
「まだまだじゃん。私は英語96だからそこまできてから自慢すれば?」
「うぐっ」
拓人は英語は得意らしいが1度たりとも紗羅以上の点数を出したことがないのだ。
「じゃあ2人は数学は前回何点なのさ?ちなみに俺は98だぞ?」
「えっまじ?私も98だったんだけど…」
「よっしゃ追いついた!」
そして俺も数学において彼女を超えたことがなかったのだが、前回やっと追いつくことが出来たのだ。
「なあ…この話やめようぜ…」
「いいわよ49点の拓人君?」
「ぐほぉ」
拓人の傷をえぐってやがるぜ。こいつ性格わっるいなぁ…
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「なあなあ。あいつは前回どうだったの?あのー…」
「ああ光正のことね。確か前回ほぼ全部100点でぶっちぎりの一位だったわね」
「うっわまじか」
今話題に上がっているのは天野光正。運動できて成績優秀でイケメンというヤバいやつ。だからだろうか?慕ってるやつや憧れてる奴は多い。
「ほら、あそこで堂々と話してるじゃない」
「光正さん!テストの結果に自信は…?」
「うーんどうだろうね?まあいつも通り100点目指しているけど、今回英語難しかったから99点ぐらいじゃないかな?」
「さすが光正さん!すごいっす!」
「いやぁそれほどでもないよ。そういう白神君はどうなんだい?」
「僕はいつも通りだと思うっすね〜」
「…さすが光正君ね。学年一位は伊達じゃないわ」
「あれが本当のバケモノってやつか」
「あいつは人間だぞ…多分」
いやでもあそこまでいい点取れて成績もバケモンだから人間辞めてるの…か?
「光正ってゲームとかすんのかな?」
「さあ?」
「私の知ってる限りだとやってるとか聞いたことないわね」
まああんだけ出来る奴がそうそうゲームやってる訳ないか。
「ってかあんたらさっさと勉強したら?明日は理科と数学Aに古文よ?ちゃんと暗記しないとまた酷い点数取るわよ?」
「大丈夫!単位落とさなきゃオールオッケーだから!」
「あー!っもうどこも大丈夫じゃないっての!」
いやいや卒業できれば…
「次悪い点数取ったら補修するらしいわよ?いやーゲームする時間なんてあるのかしらね?」
…!!
「なんだと!?」
マジかよ…じゃあ次のテストしっかりいい点数取らなきゃあかんやんけ。
「…ちなみに何先生の補修?」
「長崎先生」
…!!!!
「えっまじ?」
「大マジよ」
「あの超怖いで有名な?」
「そ。その長崎先生」
うわぁまじか…あの先生まじで怖いんよなぁ…なまはげより怖い気がする。
「守よ」
「なんだ拓人よ」
「今日帰ったら数学A教えてくれ」
「奇遇だな、俺にも古文を教えてくれないか」
なのでこういう時には協力しあって乗り越えるが吉なのだ。
「…やっとやる気になったわね…」
「ぐわーもうテストやだなー…」
…しかし、ここで俺の学校での記憶は途絶えた。
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