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梓の世界

ーあずさー


家に着き、自分の部屋に戻る。

制服にてをかけ、ボタンを一つ一つとっていく。


ボタンをはずしかけ、ベッドにあおむけになる


私の部屋の天井にはひとつのポスターがあった。


金色の髪をした天使の絵。羽は重みのありそうな程多く、しかしやわらかそうな色。


「この絵は私だ」


小さくつぶやき、天使の緑色の目を見つめる。

天使は重そうな手錠をして、足には鎖を。

光に囲まれているが、自分には光の当たっていない

緑色の目は、どこか遠くを深く見つめている。


ゆっくり立ち上がり、カーテンをしめる。

暗くなった部屋に明かりをともす。


制服を脱ぎ切り、またベッドに戻る。


今日の私は何ができていたのか。

きのうのわたしより何ができていたのか。

誰かの役に立ったのか。

誰かに迷惑をかけたのか。


自分の存在価値を確かめるように思い返す。


「私は私をすき?」


この答えは、今は出せない。


この答えは、今も出せない。


少し眠りにつこうか。手を天使に近づける。


「あぁ、天使。私にどうかいい事がありますように。私が、役に立ちますように。」


そう言って目を閉じる

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