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9.剣士復活!

「こっちだよ、早く早く!」


「もうちょっとゆっくり行こうぜ……」


俺達は今、頂上の刀を取りに行ってる最中なんだが………

山登るのキツいな!正直なところ今すぐ止めたい

だけどシアの為だ、頑張るぜ






「やっと着いたか……」


あれから10分休まず歩き続けてようやく頂上に辿り着いた

さて、お目当ての物はどこかな♪


「………あれか?」


数メートル先の岩に刀が突き刺さっている

よし、引き抜くか

手に力を込め、勢いよく引っ張った


「おわっと!?」


すると刀はあっさりと抜けてしまった

よく見ると、刀に刃の部分は無く、持つ部分だけであった


(え!?刃はないのか?………まぁとりあえずスキャンするか)



無銘の刀〔属性剣〕

・魔力付加で属性変化

・居合いスキルありで斬撃を飛ばすことが可能



説明ご苦労様

とりあえず魔力を付加させるか



氷雨〔属性剣〕

・属性:氷

・居合いスキルで斬撃を飛ばすことが可能



無銘の刀が氷雨に変わったな

俺の場合、氷が一番得意だから氷属性になったのか?

まぁそこらへんは後々考えよう

武器は手に入れた、次はこの雪山を出ないとな


「なぁシア?この雪山ってどうやって出るんだ?」


「出れないよ?」


…………え?まじ?

嘘だろ……出る方法ないのかよ

いや、まだだ

まだ諦めるには早い、他に何か方法があるはずだ

じゃあ情報収集開始だ


「シア、どうしてこの雪山は出られないんだ?もし出られないなら、どうやって入るんだ?」


「え!?……え~とね、その………………分かんない…………ごめんなさい」


「い、いや!知らないなら仕方ないからな、シアは悪くないぞ!」


そんな泣きそうな顔をしないでくれ、罪悪感が半端ないから

この地域にもスキャンするか



???〖???〗

・不明



……使えねえ

何だよ、何も出ねえじゃねえか

まさか俺だけ違う世界に行っちまったのか?


『それは無いわ、……何となく』


出たなアホ天使!何となくなんて曖昧な事言ってんじゃねえよ

そんなんだからアホ天使なんだよ、バーカバーカ!悔しかったら反論してみろよ


『それは前にも聞いたわよ!』


使い古されたネタじゃないから問題ない

そんな事も分かんないのかよ、まぁ所詮はサリエルだもんな


『酷い!鬼よ、鬼がいるわ』


それだけ言うと、サリエルは帰っていった

……何しに来たんだよ



…………なんかデジャヴ







「ふむ、結界のようなものか?」


あれからとりあえず歩いてみた

端まで行けば、何か分かるかも知れないと思ったからだ

そして予想通り、これを見つけた

薄い膜が、この雪山を覆っているようだ


「攻撃したら、壊せるかな」


俺の攻撃力なら余裕で壊せるのだが、結界を張っている、というのが気になる

これを壊すと、何かの封印が解けるとかは、よくある展開だからな

何かあったら、俺がシアを守ってやらないといけないから、迂闊な行動は出来ない


「シア、この雪山に伝説とかあるか?」


「あるよ、確か古より生きる龍がいるって言われてる」


多分それだな、結界のせいで上手くスキャンが出来ないが問題ないはずだ

今の俺のスペックで勝てない奴はいないと思う

ソウやアマタツで互角なはずだ


「シア離れてろ」


シアに十分な距離をもたせたし俺もやるか


「【ミリアドソード】!」


居合いの構えから勢いよく抜刀

無数の斬撃が襲いかかる

斬撃が飛ばせると知って一回やってみたかったんだよな~

というか威力が半端ないな

結界はいとも簡単に砕けて無くなってしまっている


「すごいねトウヤ!格好良かったよ!」


俺は笑顔でこちらに来たシアの頭を撫でていた

気付いたらやっていたんだ、本当だって!

皆なら分かるだろ?……………分かるよな?






「さらばだ雪山よ!」


「さらばだゆきやまよ!」


さて、無事に雪山を出ることが出来たので、ソウとアマ…………ソウを探しに行くか

その前に宿探しだけどな







だが、会うだけなのがこんなに難しいことだということにこの時の俺は知るはずもなかった

次は吹き飛ばされたもう一人、アマタツについて書きます(予定ですが)

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