閑話.一年の終わりと始まり
今回は去年も書いた正月特別編です!
え?クリスマスはどうしたって?
………ええ、非リアなんで書いてても虚しくなってやめました
「はぁ、今年ももう終わりかぁ………」
とある家の窓から夜空を見上げ、ポツリと呟いた少年の名はヒトトセソウ。
今年で何回目かは分からないが、また大晦日がやってきた。
と言っても、この世界に大晦日という日は存在しない。ただ、今日が一年の最後の日なので、ソウが勝手に大晦日と言っているだけである。
今年の最後は何をしようかと、ソウは一人で考えている所であった。
ちなみに去年は、シアとクーの為に餅つきをした。思いのほか高評価であったので、今年もそれでいこうかと思っていたが、何やらアマタツがこう言うのだ。
「今年は何か凄いものにしようよ!」
凄いもの……と言われても一体何をすればいいのやら。それに何かなんて提案したわりには雑過ぎる。
かといって、今年も去年と同じではつまらないともソウは思っているので、こう頭を悩ませているのだ。
「………よし!あいつらに相談するか。」
ソウの言うあいつらとは、勿論トウヤとアマタツの事である。三人寄れば文殊の知恵と言うように、一人で考えるよりも、三人で考えた方が良い案が出る筈だ。
そうと決まれば善は急げ。ソウは二人を探しに、家の中を歩き回る。
二人を探すのにそれ程時間は要らなかった。何故なら二人揃ってリビングで何やら話をしていたからだ。
「ん?ソウじゃねえか。どうしたんだ?」
どうやらトウヤに気付かれたようだ。まぁ此方から話しかける予定だったので、全く問題ないがな。
早速二人に大晦日をどう過ごすかを相談するとしよう。まぁ元旦までそれ程時間がある訳では無いので、出来るだけ早く決めなくては。
「あぁ、今年の大晦日をどう過ごすか二人に相談しに来たんだ。」
「大晦日?それなら丁度良かった。今僕達もそれについて話し合ってたんだよ。」
俺の問いに答えたのはアマタツだ。それにしても丁度良いか………アマタツも自分で言ったからにはちゃんと考えてくれてたみたいだな。
ただ、まぁ………
「そのわりにはどうやら決め兼ねているみたいだな。」
「あはは………そうなんだ。」
「ソウ、お前は何か考えがあるか?」
う〜ん、そう言われてもな。俺も思いつかないから、ここに来たわけなんだ。
「俺も思いつかないな。」
トウヤはそれを聞いて、そうかとだけ言ってまた何やら考え始めた。
それを見て、残りの二人もう〜んと頭を悩ませて考える。
それから十分程だろうか、三人で考えてた時、アマタツが何か閃いたみたいで、急に立ち上がりこう言った。
「そうだ!初日の出を見にいこうよ!」
「初日の出?………悪くないな。」
アマタツが提案したのは、元旦に見る太陽、初日の出を見に行く事だった。
今まで大晦日をどう過ごすかを考えていたが、元旦の為にどう過ごすかを考えても良いと思う。
それに、結構長いことこの世界にいる彼らだが、今まで初日の出を見たことは無かったのだ。それも合わせてこの機会に見に行くのも悪くないとソウは感じた。
「初日の出か、俺も良いと思うぞ。」
どうやらトウヤも賛成みたいだな。なら今すぐ準備をするとしよう。あんまり初日の出まで時間が残ってないからな。
話し合いの結果、場所や用意するものなど、決まったのでクーとシアを呼んで出発することにした。
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「ねぇソウ、一体何処までいくのよ。」
「もうちょいだ、頑張れ。」
「さっきからずっとそれじゃない……」
ソウ達が向かった場所は、家から結構離れた所にある丘だ。
初日の出までまだ時間はあるのだが、どうせなら夜空を楽しみながら何か食べようという事になり、家で軽食を作って来た。
到着すると早速シートを広げ、座る場所を確保した。そして作ってきた軽食を広げ、皆食べ始める。
作ってきたのはおにぎりとサンドウィッチ、手で食べられる物にしようと思い、これにしたみたいだ。
「ん?………皆見て見て!そろそろだよ!」
しばらく食べて夜空を眺めていると、アマタツがそろそろだと言い出した。確かに空がだんだん明るくなり始めているのが分かる。
また新しい一年が始まるのか………まぁ今年も何時も通りだろうけどな。けど、去年より楽しい一年になってほしい……かな?
「うわぁぁ!凄く綺麗だね!」
「えぇそうねシア。凄く綺麗だわ。」
クーとシアも喜んでくれたみたいだ。これならわざわざ寒い中外に出てきたかいがあるもんだ。
クーとシアが初日の出に夢中になっている間、ソウ、トウヤ、アマタツの三人は向かい合ってこう言った。
「「「新年あけましておめでとう!今年も宜しくお願いします!」」」
ということであけましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いします(=゜ω゜)ノ




