59.遭遇!アマタツ!
やったよ!内定貰えたよ!
これで一安心です(≧∇≦)
「【グラトニーゴースト】!!」
チョークで床に魔法陣を書き終えたソウは、早速魔法を発動させる。すると地面に書いた魔法陣が黒くなり、そこから全身真っ黒の影の様な人型の何かが出てきた。
この魔法は最近開発に成功した魔法だ。その効果はただ一つ
────それは食らう事である。
「行けグラトニーズ!食らいつくしてこい!!」
ソウの命令を受けたグラトニーズと呼ばれた彼らは牢屋の壁に向かって歩き出した。そして牢屋の壁の目の前まで来ると、大口を開けて壁に食らいついた。そのまま彼らは壁を食べて進んで行った。
「ソウ………今の魔法は……」
「俺の魔法にあるブラックホールの応用だな。」
先程の出来事で呆気にとられていたトウヤにソウは今やった魔法の説明をした。
ソウが発動した魔法、グラトニーゴーストとはブラックホールの応用魔法である。ブラックホールは文字通り発動時間が過ぎるまで、効果範囲内の物を何でも吸い込む魔法だ。
何でも、ということは自分も例外ではない。ブラックホールを開発したのはいいがどうも使い勝ってが悪く、更に魔力の燃費も良くないと、ソウはずっと悩んでいた。
そこで思いついたのが、このグラトニーゴーストである。ブラックホールは全て吸い込んでしまう。ならばブラックホールを形ある物にして、それに触れると吸い込まれるという風にしたらどうだろうと、ソウは考えた。
その考えを元に開発を進めていくうちに、形を人型にして人形の様に、傀儡と化してしまえばコントロールがし易いのではないかと考える。
これらの考えをを踏まえ開発したのがこの魔法である。当初は自身で傀儡の様にコントロールしていたのだが、それでは面倒だと感じ、グラトニーズにAIに似たものを付け加え、自立思考型に変えたのが今のグラトニーゴーストである。
グラトニーゴーストが食べることによって出来た穴を通ること十分。ソウとトウヤの二人は地上に出ることが出来た。
「はぁ、これで逃げれそうだな。」
「あぁ、ソウのおかげだな。」
無事外に出れたことに安堵する二人。だが、二人は忘れていたのだ、この世界がそんなに簡単に事を済ませてくれる筈がないと。
これが何時もの二人なら問題なかった。安堵はするだろうが、完全に安全が保障されるまで警戒を解く事は絶対にない。しかし、今の二人は変態に囲まれ、何時自分達が掘られるか分からない状況にあったのだから無理もない。
「このまま一気に逃げ切れるな。」
「そうだな、こっちにはグラトニーゴーストもいるしな。」
完全に油断しきってるいるソウとトウヤ。もうすぐそこまで彼らに魔の手は迫っている………
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さてと、やっとの事で外に出られたしこのまま帰ってもいいんだが、オレ達をこんな目に合わせたんだから少しはやり返させてもらうとするか。
とりあえずこのグラトニーゴーストをけしかけてこの国の建物は全部消去だな!
逃げるよりも仕返しを選んだソウ。もしここで大人しく逃げるを選んでおけば、あんなに大変な事にはならなかっただろう。
「ふふふふふ、随分と舐めた真似をしてくれたものだね二人とも」
「「っ!!」」
突然聞こえた謎の声。いや、既に分かっているだろう、この声の主が誰なのか。
人を超え神となった究極の存在。遙か昔、支配者として君臨していた彼を知る者は、現在そう多くはない。だが、彼を一目見れば理解する、いや理解させられると言った方が正しいだろう。
そう、その者とは────
「「男神……アマター!」」
「違うよ、今は尼断Ⅱだね。それに───」
やはり彼が放つ圧倒的なオーラに勢いを削がれてしまうソウとトウヤ。しかし、ここで挫けてしまえば全てが終わる。二人は自分自身に喝をいれ、何とかオーラに屈しないように耐える。
「わざわざてめえの話を聞くまでもない!行け!【グラトニーゴースト】!!」
先手必勝と言わんばかりにアマタツへ向けてグラトニーズを放つソウ。命令を受けたグラトニーズは腹を空かせた狼の様に、アマタツ向けて喰らい付いた。
話の途中だったアマタツは、完全に不意を突かれた形となった。ソウはこの攻撃が通ると確信していた。グラトニーズがその喉元を喰い破ると信じていた。
しかし、現実は非情である……ソウの放ったグラトニーズはアマタツに届く前に、突然現れたホモにケツを貫かれ呆気なく消えた。
「えっ………」
「なかなかの攻撃だったけどそれじゃあ僕には効かないよ。それに……ねっ!」
「ぐっ!?がぁ!!」
「トウヤ!?」
ソウの攻撃に合わせ、姿を消しアマタツに斬り掛かろうとしていたトウヤは、アマタツに見つかり攻撃を躱され、更にカウンター気味にパンチを食らい地面に叩きつけられた。
ソウがトウヤの下へ駆けつけると、アマタツを含め総勢三十人程の変態が二人を囲う様に回り込む。
「このまま君達をヤッてしまってもいいけど、それじゃあ面白くないからチャンスをあげるよ。」
「……チャンスだと?」
既に絶体絶命の状況で相手からのチャンス。どう見ても怪しくはあるが、それ以外助かる方法が思いつかない二人は、とりあえず聞くだけでもと思い、その話に乗った。
気づけば次で60話ですね……
なんか早く感じます




