58.捕まった?さぁどうしよう
暑い……就職活動ダルい
うわぁぁぁん!小説書く暇が無いよぉぉ!
「…………はぁ?」
トウヤの言った言葉をすぐには理解出来なかった。いや、理解したくなかったと言うべきだろう。考えたくない!分かりたくない!そう思っても現実は非情である。自分達が捕まった事実は、今どういう状況なのかで嫌でも分かってしまう。それでも完全に理解するまで数分がかかった。
理解した後にソウがとった行動は、当然と言ったものだった。
すぐさま自分の手を尻に当てて無事かどうか確かめる。ナニがとは言わないが、そこはお察し頂きたい。
幸いにして"まだ"自分の尻は無事だったようだ。これはトウヤも同じで、捕まっているこの状況下であれだけ冷静でいれたのも頷ける。
「ソウ、早いこと行動を起こさなくちゃ、俺達は"今度こそ"貫通式をされちまう。早く脱出するぞ!」
オレはトウヤの言葉に少し疑問を抱いた。トウヤは"今度こそ"と言った。これは一体どういう事なんだ?
この疑問にソウは何やら凄い悪寒を感じたのだが、気になって仕方がないのでトウヤに聞いてみることにした。
しかし、ソウは後悔する。こんなの聞かなければ良かったと、それと同時に友人への感謝もあった。
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遡る事五分前…………
「痛っ!!……さっきの衝撃は一体なんだったよ。」
ソウとトウヤが気絶した後、二人はそのまま地面に激突した。トウヤは激突した衝撃で目が覚めたのだが、ソウはまだ気絶したままだった。
不幸中の幸いと言うべきか、二人は無事神国アマターに着くことが出来た。当初の予定とは全然違う事になってはいるが、こちらの目的は奪還だけなので、特に問題は無いとトウヤは踏んだ。
「もしかしたら死んでたかもしれないな、神様でも見てて助けてくれたとか?ハハハッ。そんな訳ねえな。」
「いいえ、神は実在するし、今この世に存在してるわ!」
────神などいなかった
その事実をトウヤに叩きつけたのは、神はいると言った一人の男だった。
「そうだ!神はいるのだ!」
「神は我らと常にいる!」
「そう!その神の名は!」
「「「「「男神アマター!!!」」」」」
一人の男の言葉が連鎖を紡ぐ。トウヤは次々に現れる男達に、恐怖で声も上げられない。
そうしている間にトウヤと気絶しているソウを囲むように、50人程の男が集まった。
「さぁ、来てもらうぞ。偉大なるアマター様の儀式の生贄となってもらう。」
「ヒィッ!?」
蛇に睨まれたカエルのように動けなくなったトウヤに、彼等の手がドンドン近づいてくる。もう駄目だ!と絶望したトウヤは目をギュッと閉じて、そう遠くない未来が来るのだろうと思っていた。
しかし、いくらたっても何も起こらない。不審に思ったトウヤは恐る恐る目を開けて周囲を確認する。
そこでトウヤが見たものとは────
「えーっと………久しぶり?かな」
地上最恐の生物、アマタツだった。
よく分からない状況になってしまったが、とりあえずトウヤはこう言った。
「助けて……」
「ごめん、無理。」
「えっ?………」
それだけ言うとアマタツは何処かへ行ってしまった。残されたのはトウヤと気絶したソウ、それと男達だけだった。
奴らはアマタツがいなくなると、其々顔を見合って頷いた。
────そして二人は牢屋にいた。
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「こうして俺達は牢屋にいるんだ。分かったか?」
「いや、全然分かんねぇよ!?」
アマタツが来た所までは納得出来た。けど、そこからが重要なんだよ。さっき今度こそ貫通式をヤられるって言ってたじゃねえか!オレはそれが気になるんだよ!
それに気絶させられて運ばれたのか、それとも意識があるまま連れて来られたのか、もしそうならここまでのルートとか分かるかもしれないのに!
ソウは何度もトウヤに問いかけたのだが、返ってくる返事は変わらない。
「お前の為なんだ………許せ、俺が何も出来なかったからあんな事に……」
そんな事を言われると、物凄く怖くなってくる。さっき確認したが穴は無事だった。だから大丈夫な筈なんだが……
「な、なぁ俺何もされてないよな?」
どうせトウヤの冗談だろうと思っていた。この質問もトウヤは笑って何もされてない、と言ってくれると信じていた。けど、トウヤが示した反応は────
「ッ!………刺されてはいない。」
刺されてはいない?刺されてはいないってどういう事なんだよ!?それ以外ならされたって事なのか!?
幾ら問い詰めも、揺さぶっても、身体を持ち上げて振り回しても、耳元で囁きながら聞いても、トウヤは答えてくれなかった。
仕方ないのでこれ以上考えないようにした。とりあえず今は脱出する事について考えよう。
幸いな事に、警備をしてる奴らは一人もいない、もしかしたら後で来るかもしれないが、それまでに脱出すればいい話だ。
「トウヤ、魔法は使えるのか?」
「あ、あぁ問題ない。」
魔法は使えるのか………なら最近開発したあの魔法が使えるかもしれんな。
ソウは何か思いついたのか、ゴソゴソと準備を始めた。
「おいソウ、何してるんだ?」
「魔法を使うんだよ。それで一気に突破出来るかもしれねえ。」
ソウはクリエイトで白いチョークを作り出すと、それを使って牢屋の床に魔法陣の様なものを書き出した。
「あっ!それって………」
どうやらトウヤは気付いたらしい。まぁ、開発中に見てたからだろう。
ソウは何やら悪い顔でこう言った。
「食い散らかす亡霊………くくく、今に見てろよ。」
すみませぬ、前書きで醜態を晒してしまいました(; ̄ェ ̄)
けど本当に書く暇が無いです……




