53.調べ物
実はこの小説を書く前から考えていた神国アマターですが、やっと出番がきました
考えていた事は誰にも言ってないんですけどね
アマタツが頼んだ牛乳まで持って行った事に激怒したソウは、アマタツから牛乳を取り返すことにした
「オレは神国アマターに行くが、お前らはどうする?」
「「「…………」」」
ソウは皆に行くかどうか聞いてはいるが、その目は明らかに協力しろと言っている
「………まぁ俺も行くよ」
しばし無言で見つめ合っていたが、トウヤの方が先に折れたようだ
トウヤが折れたとなると後の2人も仕方なしといった感じで協力すると言った
「とりあえず今日は準備をする、悪いが各自でやってくれ。オレは情報収集してくる」
そう言って彼は出掛けて行った
「なんだかソウがかなり怒っていたな、一体どうしちまったんだ?」
「知らないわよそんなの、大方牛乳が来なかったとかじゃないの?」
「そんなわけないだろ?」
クーも本当は牛乳が来なかったからだとは全く考えていないが、流石はクー、やはり鋭いようだ
■□■□■□■□■□■□
家を出たソウは早速情報収集を開始した
とりあえず、まずは神国アマターの場所について調べることにした
ソウが情報収集する為に選んだ場所は図書館であった
城の敷地内にある王立図書館でまずは司書にアマターに関する本があるかどうか聞いた
「ちょっといいか?神国アマターについて知りたいんだが」
「し、神国アマターですか…………失礼ですが、あまり関わらない方が良いと思うのですが……」
「そういう訳にもいかないんだよ」
「………そうですか、分かりました。ついて来てください」
ソウがどれだけ本気か伝わったようだ
司書は席を立ち、図書館の奥を目指す
王立図書館というだけあって、膨大な数の本が置いてある
案内してもらっている最中に、ふと手に取った本を見てみると
「《世界を攻略した男達》……なんだそりゃ」
「あぁその本ですか、なかなか面白い内容ですよ」
司書はそう言って、簡単に内容を教えてくれた
ある世界に3人のヒトが現れた
その3人は世界を旅して2人の仲間を見つける
3人のヒトはこの世界の仕組みが気に入らなかったので、世界を支配し作り変えた
本当に簡単だった
「それは昔から語られている物語ですよ。ただ子供にも聞かせる為、支配という言葉はあまり良くないとされたので、攻略という言葉が使われています。ちなみに攻略という言葉はその本に出てきた3人のヒトが世界を支配した時に“世界を攻略したぞ”と言っていたので、支配と同じ意味だと言われています」
攻略って言葉はこっちの世界に無いみたいだな
それにしても攻略って………
ギャルゲーじゃあるまいし、これって絶対地球から転生した奴だな
「着きました、こちらでアマターについて調べられると思います」
さっきの本について考えているうちにどうやら着いたようだ
そこは禁書指定書庫だった
神国アマターはそんなに危険な国なのだろうか
「ここは本来一般人には見せられないのですが、あなたなら大丈夫だと私の勘が言っているので案内しました」
この司書さん、なかなか良い奴だな
正直断られたら脅してでも見せてもらうつもりだったからな
こんな事を言っているが、実は王立図書館に入るにはちゃんと許可を取らなくてはならない
当然そんなのは面倒だと思ったソウは無断で入っている
司書の方が許可が無ければ入れないのは知っているので、ソウがちゃんと許可を取って入ってきていると勘違いしているのだ
「ではゆっくりとご覧ください」
司書が出て行ったのを見てから、ソウは神国アマターについて調べ始めた
「…………へぇ、なかなか面白そうな国だな」
10分程調べて結構分かった
神国アマターはかなり(男にとって)ヤバい国だな
まず初代国王がアマターという奴だ
実はこの人物、アマタツの生まれ変わるまえの名前なのだ
もうここまで言えば分かるだろう
神国アマターは(ホモにとって)楽園なのだ
これでアマタツが国王になったのも納得がいったな
場所については確実には分からなかった
本によると、誰も見たことがないと書かれている
毎年100人の男が消えたそうだが、ある1人の女が自分の夫が天高く上がって行ったと言ったそうだ
この文から恐らく空に神国アマターはあるとオレは思う
しかしアマタツが国王になったという事は、また悲劇が繰り返されるんじゃないかな
………うん、絶対止めよう
「さて一旦帰るか、ついでにこの本を借りて行くか」
これ以上は調べても無駄だと感じたソウは、一旦帰ることにした
先程手に取った世界を攻略した男達という本が面白そうだと思ったソウは本を借りていった
(絶対に取り返してやるからな、待ってろよ………牛乳!)
全てはアマタツ(から牛乳)を取り返す為にソウは動きだす
かなり強調していた牛乳ですが、実は結構重要なアイテムだったりして………




