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オレの異世界生活は大変楽そうです  作者: 永久の桜
5章:崩壊へのカウントダウン
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48.コワレタモノ

この回は前回より暴力的な発言や表現が多いと思います

苦手な方は飛ばしてください



「トウヤはシアに時間停止魔法を使っている……多分シアはトウヤが魔法を使った時点ではまだ生きていた可能性が高い」


「……それって」


アマタツはすぐに理解したようだ

まぁ無駄に天国で数千年も過ごしてはいない

つまり、トウヤが着いた時にはまだシアは生きていた

しかしトウヤは治療する術がない、もしくは出来ない状況にあった

それで時間停止でシアの死ぬまでの時間を止めて、肉体が腐らないように氷漬けした

というのがオレの考え

普通時間停止と言えば肉体の腐敗も止まるのかと思うのだが、どうもそうはいかないらしい

ただその人の時間が止まるだけ

肉体の時間は進むので、仮に100年止めれば、次に目が覚めた時、自分の身体はボロボロになっている

しかも触れたらその時点で魔法は解ける

便利そうで全く使えない魔法だ


「でも治療は僕達全員出来ないし、どうするの?」


「治療なら出来る………失敗すればシアは死ぬけどな」


「どういう事!?失敗すれば死ぬって……」


ソウが考えた治療法は、傷ついて使えなくなったシアの臓器をクリエイトで補うというものだ

流れてしまった血も作ればいい

しかし、そんな事は試したこともない

作った臓器がもし拒絶反応が出たりしたら?それ以前に治療の為にはトウヤが掛けた魔法を解除しなければならない

臓器を作って取り替える、この作業をシアが死ぬまでに終わらせねばならない


「地球のように便利な機械があればなぁ………ん?それだ!」


「何か思いついたのね!」


そうだよ!何の為のクリエイトだ

イメージで作れるなら機械そのものを作ってしまえばいいんだ

別に本物じゃなくても、同じ機能があれば問題ないからな

早速作ってみよう

………ついでに麻酔も作っておこう



■□■□■□■□■□■□


ソウ達がいる場所から少し離れた所にて………


「さて、兄ちゃんも悪いが死んでもらうぜ」


男の声はトウヤには届かない


──殺してしまえ


(誰を?俺は誰を殺せばいいんだ?)


──敵だ、敵を殺せ


(敵………誰が敵なんだ?)


──シアに手をかけた奴らだ、目の前にいる奴らだ


(そうか、コイツらが………)


──さぁ狂エ!イカリ狂え!全てミナゴロシダ!


「……くくく………はは……ヒャハハハハハハハハハハ!!」


不意にトウヤは笑い出した

まるで壊れた玩具のように

今の彼の目に映る物は、殺す対象だけ


「な、なんだ!?いきなり笑い出しやがって!」


「フヒャヒャ、コろシテやる……」


禍々しい殺気を放ち、腰に差してある刀を抜いたトウヤは敵に向かって駆け出した



■□■□■□■□■□■□


「………ふぅ、これで大丈夫だろう」


クリエイトで作った医療器具でなんとか治療を終えたソウであった


(しばらくはドミネイトキューブの中に入れておくか、その方が安全だな)


シアをキューブに入れようとした時、急に恐ろしい殺気を感じ取った

今まで感じた事のない程の殺気だった


「ソウ!これって………」


アマタツの言いたい事は分かる

恐らくこの殺気の原因はトウヤだろう

多分アイツは精神が不安定になっていて暴走してやがるな

このままじゃヤバいな、なんとかして止めなくちゃな


「アマタツ、クー、ちょっと話がある」


「なに?」


「なにかしら?」


ソウは2人トウヤを止める為の作戦を話しだした


「まずはクーだ、オレがシャドウバインドで動きを止めたらナイフをアイツに当てろ。次にアマタツ、クーが当てたら動きが止まるはずだからトールハンマーをやれ」


「ちょ、ちょっと待ってよ!そんな事したらトウヤが死んじゃうじゃないか!」


「まぁ今のはあくまで最終手段……だけどオレが合図したら絶対に外すなよ」


出来れば最終手段は使いたくないが、そうでもしないと止まらない可能性もある

トウヤを止めるにはこちらは殺す気でやらなければならないという事だ


「じゃあ行くぞ」


トウヤの下へと急ぐべく、3人は走り出した



■□■□■□■□■□■□


「ヒャハハハ!ほらほらさっきまでの威勢はどうしたんだよ?」


「ひぃっ!助けてくれ!」


「トウヤ!もう止めろ!」


出来るだけ急いで来たのだが、結構酷いな

さて、ここからなんだが………穏便に済ませたいね


「ソウか、遅かったな………それよりもコイツらを見てくれよ。コイツらの手や足を斬ったら良い声で鳴くんだよ」


「ア、アンタ助けてくれ!コイツは化物なんだよ!」


「あぁ?お前が助かるはずねえだろ、俺が殺すんだからな」


そう言ってトウヤは刀を振り上げ、頭目掛けて思いっきり振り下ろした


「……いったい何の真似だ?ソウ」


「もうこれ以上はよせトウヤ」


しかしそれは間に入ったソウが、クリエイトで作った刀によって防がれていた

周りを見たところ、手や足を斬られているが誰も死んではいなかった

だが、今のは本気で殺すつもりだっただろう

防いだ瞬間に腕に伝わる衝撃がそう物語っている


「シアは無事だ、オレがちゃんと治療した……だからもういいじゃないか」


「ソウならなんとかしてくれると思ってたぜ………だけどな、それとこれは違うんだよ」


やっぱり言葉だけじゃ止まらないよな

はぁ、あんまり気分が良いものじゃないな、友達と敵対するのは


「これ以上やるなら力ずくでお前を止めるぞ」


「出来るっていうのか?お前に……」


別にオレが1人でやる訳じゃない

皆でお前を止めるんだよ


「行くぜクー!アマタツ!」


「「うん!」」


「邪魔を………するなぁぁ!」


間違った道に進もうとしてる友達を、元の道に連れ戻すのが友達ってもんだよな

これが学校で不良を止めるとかだったら、青春なんですけどね………

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