閑話.とある元旦の出来事
正月ということで正月について書いてみました
閑話ですが見て頂けたら嬉しいです
「あ~、だりぃ………」
「文句言うな、少しは考えろ」
「だってよ~、トウヤ~ちょい休もうぜ?」
「バカやろう!もう時間がねえんだよ……」
現在、ソウとトウヤは正月に食べる餅の材料を調達するべく街を出ていた
ちなみに今日は地球でいう12月31日
つまり明日が正月なのだ
なのに今から材料を探しに行くらしい
「もう間に合わねえし、別に良いだろうがよぉ」
「良い訳ないだろ!絶対に間に合わせるぞ!」
いつになくトウヤが張り切っているのだが、そうなったのは昨日の事だった
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「明日で今年も終わりだな~」
「そうだな、おせちは作らないが焼いた餅ぐらいは食うかなぁ」
「おぉ~、そりゃ良いな、トウヤ餅用意してくれや」
「お前が用意しろよ……」
こんな感じでトウヤとのやりとりも今年最後だな
ん?アマタツはどうしたって?
アイツは初売りがどうとか言って出掛けていったよ
「ねぇお兄ちゃん、もちってなぁに?」
「ん?餅か…………伸びるんだよ」
トウヤ、その説明はどうかと思うぞ……
しかし、さっきの会話で今年はトウヤが餅を用意してくれないから自分でなんとかしないといけないんだよな
う~ん、米からないからな、どうしよう
「ねぇねぇ、私もち食べたい!」
「餅が食いたいのか、大丈夫!ソウがちゃんと用意してくれるさ」
おい、勝手に決めるなよ
まぁ自分で用意するつもりだったけどさ
「あぁ大丈夫だぞシア、ちゃんと用意してやるよ…………トウヤと一緒にな」
「…………え?」
「そうなんだ、お兄ちゃん頑張ってね!」
バカめ、お前だけ逃れられる訳ないだろ!
しっかり巻き込んでやるわ!
「お兄ちゃん、私楽しみにしてるね!」
「……あぁ、任せとけ!」
流石にトウヤもあんなにキラキラしたシアの目を見たら断れなかったようだ
もし、あれを見て平気で断れる奴は人間ではない
「………」
「なんだ?そわそわして………もしやクーも実は楽しみなのか?」
「バ、バカ!そんな訳ないでしょ!」
「照れんなよ~、まぁ照れてるクーも可愛いけどな」
「っ!……【ナイフ】!」
「おわっ!……危ねえ」
これは確かクーと会った時、最初に見た魔法だな
しかし、この近距離で黒いナイフを何本も飛ばしてくるのは止めてもらいたい
そんなやりとりをしたあと、トウヤが呼んでいるので台所へ行った
「ソウ、餅作るから米持ってきてくれ」
ん?米だと、はぁよりにもよってパシりかよ
まぁ金はコイツから貰うとするか
「はいはい、まぁオレの魔法は買い物とかに役立ちそうだけどよ………別に良いや、じゃあ金くれ」
「はぁ?何言ってんだ?俺は米を持ってきてくれと言っただけだぞ、何故それが金をやる事に繋がるんだよ」
なんだか話が噛み合っていないようだ
「だから米を買いに行くんだろ?」
「いや、お前が米を持ってんだろ?」
「いや、持ってないけど?」
持っているはずがない
何故なら今年もトウヤが用意してくれると信じていたからだ
「はぁ!?じゃあどうすんだよ!」
「買いに行けばいいだろ」
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「ごめんなさい、もう全部売れてしまいました」
「すいません、もう残ってないんですよ」
「ごめんねぇ、さっき最後のやつが売れちまったよ」
…………そんなバカな
1つも残っていないなんてなぁ
そんなに米って人気だったか?
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「ふふふ、これで僕に頼らざるを得なくなるね」
「王よ、頼まれていた“米”の買収が終わりました」
「うん、ご苦労様」
きっと彼らは米がここにあることを突き止めるだろう
その時に交換条件で何にしようかなぁ
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そして冒頭に戻る
「トウヤどうすんだよ」
「そ、そうだ!クリエイトだよ、ソウがクリエイトで作ればいいんだ」
「………食える物を作れる自信はないぞ」
確かにクリエイトで作るのは考えたのだが、いざ作ってみてそこら辺にいたヘルオーガ(多分名前はクロウとウィル)に食べさせてみると、いきなり痙攣しだしたのだ
………しかも立ったまま
まぁあの2人はこの前も客と喧嘩していたし、良い薬になるだろう
ちょっと効き過ぎな気もするがまぁ大丈夫だと思う
話がそれてしまったな
「オレのクリエイトはオススメしないな」
「どうしよう、もう案がない」
早いよ、案が無くなるの早すぎだろ
こうなったらオレ達の前に買っていった奴から奪っ…………分けてもらおう
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「………買っていったのは兵士だと?」
「そうだよ?なんでそんな事を聞くんだい?」
「いや、気にするな」
どうもおかしい
あれから米を売っていた店全てを回って聞いて言ったのだが、どこの店も兵士が買っていったと言うのだ
これはちょっと調べなければいけないなぁ
正月は3日まであるのでまだ続きますよ




