45.心配は自分自身は気付かない
遂に今年も明日で終わりですね
エリスの場所は分かったので、作戦を考える事にした
「ソ、ソウ!俺とアマタツが囮をやるからその間にってのはどうだ?」
「うんうん!それがいいよね、流石トウヤだよ!」
「はぁ?何言ってんだ、そんなものエリス以外全て消せば一発だろ?」
((発想が怖い……))
ソウは本気になりすぎて少し周りが見えてないようだ
このままでは確実に危ないので、トウヤとアマタツが必死に説得し、なんとかトウヤの作戦に決まった
「じゃ、じゃあ移動しよう!早くしないと手遅れになっちまうからな」
「そうだね!早くしよう!」
トウヤとアマタツはソウが勝手に動かないようにと願いつつ会場に向かうのであった
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その頃エリスは………
「なんで連絡が来ねえんだよ!」
「落ち着け!それに大声をだすな」
「チッ!分かったよ……」
何やらトラブルが発生したようだ
本当はもう受け渡しの時間なのに、何時までたっても相手は来ない
しかも何の連絡もないのだ
「はぁ……仕方ねえ、商品が傷むと面倒だ。奥の牢屋にでも入れとけ」
「分かりました、おら!来い!」
「い、いや!離して!」
エリスが連れて行かれそうになったとき、いきなり部屋の照明が落ちた
それとほぼ同時に何かが倒れる音がした
(な、何!なんなの!?)
照明が落ち、何かが倒れる音で困惑するエリスに近寄る影があった
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「ソウ、絶対に勝ってに行動するなよ?絶対だぞ?」
「そうそう!勝ってに行動はダメだよね!」
さっきからトウヤ達が必死に言ってくるのだが、一体どうしたのだろう
まぁ作戦は決まったし、エリスもこの先の部屋にいるみたいだし、さっさと助け出して帰るとするか
「じゃトウヤ達は部屋付近の見張りの誘導と処分を任せた」
「「任された!絶対勝ってに行動するなよ?」」
まだ言うのかよ………
心配しなくても、もう頭はちゃんと冷えてるよ
じゃあサクッとやっちゃいますか!
「まずは【スキャン】」
ひさびさに使ったなこの魔法
……ふむ、中には4人
エリスはドアから一番遠いな
さてどうしようか………そうだ、これにしよう
この魔法は結構前に完成したんだが、なかなか使う機会がなかったんだよな
「これはスピードが命だな………よし!」
ソウは一気にドアに向かって走り出した
「【ブラックホール“極小”】からの【闇界】」
ブラックホール“極小”は文字通り物凄く小さいブラックホールである
ソウはあれから威力の加減が出来るようになっていたのだ
ブラックホールが目の前のドアを音もなく消した
その後に使った闇界は簡単に説明すれば、目くらましのようなものである
対象の視界を真っ暗にするだけというシンプルな魔法だ
しかし難点は個々の指定は出来ず、範囲内に入っていれば誰であろうと問答無用である
(危ねぇ!もうちょいでオレも範囲内だった……)
つまり術者自身も入る訳だ
とりあえず視界を奪ったので後は簡単
エリス以外を全て気絶させれば終わりだ
「全然片づいたな、お~い、エリス~」
「ひっ!だ、誰なの!」
あ……解除するの忘れてた
確かに声だけで判断は無理だよな
「解除……これで分かるだろ?」
「え、あ……ヒトトセ……ソウ?」
「そうだ、助けに来たぞ」
はぁ、やっと終わったよ
もう疲れたなぁ、早く帰ってクー達に癒されたい
「ぁ…ヒグッ………うわぁぁぁぁん!」
「え!?ちょ、ちょっと待て、泣くなよ!」
どうやら今まで緊張状態だった気が緩んで泣き出してしまった
いきなりの事にソウは慌てている
「うわ!見てくださいよアマタツさん、彼、女の子を泣かしてますよ」
「女の子なのはどうでもいいけど、泣かしたのはいけませんねぇ」
「お前ら見てないで何とかしてくれよ!」
この後3人で協力してなんとか泣き止ませ、エリスをギャラクシオン家に連れて行った
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「この………馬鹿者が!!」
「……ごめんなさい」
帰ってきたら親よりも先にエリードが飛び出してきて怒鳴った
正直かなり怖かったな
まぁエリスも心配かけたんだから、庇ってやらないけどな
「馬鹿者………私がどれだけ心配したと思っているんだ…」
「そうだぞ、父さんも母さんも皆お前を心配したんだぞ」
うんうん、ここは家族水入らずで話あうべきだな
という訳でオレ達は帰ろう
「トウヤ、アマタツ行くぞ」
「はいよ」
「そうだね」
これを機にエリスも少しは周りの事を考えてほしいものだ
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「そういやお前ら見張りにどれだけ時間かかってたんだよ」
「あ、あぁなんというか……」
「うん………その……」
どうしたんだろう?
何かあったのだろうか
2人には悪いが少し何を考えているか見させてもらう
(【フィーリングサーチ】)
さて、何が見えるかな~
(言えない!面白そうだったからほぼ最初から見てたなんて)
(言えない!見張りと遊ぶのに夢中でエリスの事を忘れてたなんて)
………今日のコイツらの飯は無しだな
それぞれいろいろな事を考えながら3人は帰宅した
だが、彼らがこのままめでたしめでたしという訳が無かった
「「「ただいまー!」」」
「「……お・か・え・り」」
………なんだろうこの寒気は
オレまた何かやっちまったのかな
「とりあえず3人とも正座よ」
「ど、どうしたん「いいから正座」……はい」
玄関で正座はキツいなぁ
本当にどうしたんだろう
「今日は随分楽しかったみたいね?……私達に何も言わずに行くくらいかしら?」
………やべえ、すっかり忘れてた
この後彼らはタップリと叱られたようだ
まぁ自業自得である
もしかしたら1月1日に正月ネタをするかもしれません




